クレジットカード初心者が知っておくべき使い方&注意点
社会人のになりつつあるクレジットカードを持つ前に知っておきたいことについて、ファイナンシャルプランナーが解説します。
社会人の必須アイテムになりつつあるクレジットカード。春からの新生活に向けて新しく作ろうと考えている人も少なくないでしょう。
ここ数年で公共料金の支払いだけでなく、日々の買い物やネットショッピング、電子マネーと連携させるなど、どんどん便利になってきました。とても利便性が高い一方で、使い方を間違えてしまうと思わぬトラブルを招くこともあります。
クレジットカードを使いこなすためには、支払い方法の理解が必要ですが、それほど難しくはありません。クレジットカードの支払い方法は、大きくわけると3つあります。
■買い物の基本は「1回払い」
一番オーソドックスな支払い方法の「1回払い」。毎月ある締め切り日までに買い物した金額を、翌月の支払い日に払う方法です。
毎月入ってくる給料が決まっていると、そこから逆算して使える金額が決まります。学生がクレジットカードを使う場合、入ってくるお金が安定していないので、自分が支払える範囲での1回払いが基本です。
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■支払いの目処があるなら「分割払い」
自分が指定した回数に分けて毎月支払っていく方法が「分割払い」です。カードで支払うときに「分割払いにしてください」と一言添えるだけでOKです。
カード会社が指定する中から、希望の支払い回数が選べます。今お金がなくても支払える便利な方法ですが、ほとんどの分割払いの場合、手数料が発生します。
たとえば、10万円のバッグを5回の分割払いで購入すると、「毎月2万円と手数料」を支払うことになります。
高額で手が届かないので買い物をしたいときに分割払いはいいなと思うかもしれません。利用するなら、手数料を支払ってまで、買うべきものなのかを見極めましょう
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■軽い気持ちで利用は厳禁「リボ払い」
一番気をつけたいのが「リボ払い」です。分割払いと似ていますが全く違う仕組みで、一定の金額に分割して毎月支払っていく方法です。
たとえば「毎月5,000円を支払う」と契約をしていたら、10万円の買い物をしても毎月5,000円だけ支払いが進んでいくのです。もちろん、リボ払いにも手数料がかかります。
毎月の支払い金額は、一定で便利にみえますが、手数料がかかるので返済のスピードは遅くなります。また、クレジットカードを利用すればするほど、返済が追いつかず気づかないうちに支払い金額が膨らんでしまいます。
リボ払いをすると、クレジットカードの利用ポイントを優遇するカードもありますが、あまりオススメできる支払い方法ではありません。
クレジットカードは、自分が購入したものを立て替えてくれているだけです。大原則は、“自分が支払える範囲の金額で買い物を楽しむこと”。クレジットカードは便利なもの。使い方をマスターして楽しく買い物してくださいね。
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(文/荒木 千秋)