マッチングアプリの目的を「友達作り」に変えてみた結果 出会った社長とのやりとりに…こういうのもアリかも
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
まだ元カレのことは忘れていないなか、出戻りマッチングアプリは続けていました。そして、好きな人が今はできないと気づいた私は、出会いの角度を変えようと決意。恋愛だけの出会い方をやめてみました。
やっぱり、楽しくアプ活しないとね。せっかくの人との出会いだから…。
■婚活アドバイザーから言われた「一般論」
私は、婚活アドバイザーにえびおくんと別れたことを伝えました。結婚する・運命の人とまで言わせてたのに、恥ずかしい。すると「まほさんにはもっと良い人がいますよ」そう励ましてくれる婚活アドバイザー。ですが…いるかな? マッチングアプリを必死にやって出会い大好きになれた誠実な人でした。
一応、結婚前提ではあったし、当たりを引いていたのでは? その当たりを自ら逃したのでは? だってマッチングアプリは結局カジュアル男が多いし、真剣交際まで進まないことが多いし「もっと良い人」なんてやっぱりいないんじゃないか? 私はすごくネガティブになっていました。
婚活アドバイザーからは「そんなこと言っちゃダメです! そう思うとそうなっちゃうんで!」と注意をされ、さらに「まほさん、年齢のこと言うのなんですが、やっぱり見た目とかもキープできるの今だけかもしれませんし…45歳50歳とかなってくると、いいねの数も減りますし」。婚活アドバイザーは、職業柄仕方ないのかもしれませんが、やっぱり一般論を言うんだなと。フラれて辛くても時間がないから、あなたの場合は急げと。
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■楽しくない
最近、女芸人の友達が48歳で幸せな結婚をしました。年齢は関係ないのでは? 人によるのでは? この時は婚活アドバイザーにケツを叩かれました。また「その彼が結婚したくなる時なんかいつかわからない、待つな」とも。まぁ、言うことも理解はできるので、私はマッチングアプリを続けました。
えびお超えを目指すために、ハイスペック男女が集う審査制のマッチングアプリTKを主に使いました。いただく”いいね”の有り難さ。失恋中は自己肯定感も下がっているため、私はまだイケてるのかな? そのような気持ちにさせてくれます。ですが、心の奥底では全然立ち直れません。ただマッチングアプリを楽しくハマっていた頃とは真逆の精神状態。
なので、デートが楽しめません。目の前には大手企業勤務の人がいるのに。ハイスペが私を表参道の高級レストランに連れてきてくれてるのに。当たり障りない話をして、1時間くらいで帰る、これを繰り返していました。今日は超有名広告代理店。大手銀行員。前なら、それだけでワクワクしていたのに…。中には、見抜いてきた人もいました。
「まほさんが今、やることは婚活じゃないのかもしれないですね」。優秀な人は、一瞬でコンサルができるのでしょうか。情緒がフワフワした私を見て、LINEを聞かれないときもありました。LINEを交換した人がいても、既読スルーされました。やばい、マッチングアプリが全然面白くない…。
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■社長登場
面白くなくなったマッチングアプリ活動なんて苦痛でしかありません。なので、方向性を変えて「友達作り」で使おうと思いました。マッチングアプリは今やものすごい進化をしています。恋愛だけではなく、趣味の仲間、ビジネスで使ってもいいじゃないか。人に出会う=男女の関係にしなくても。
そしてマッチングしたのは、とある社長さんでした。会って話し出すまで社長とは知りませんでしたが、プロフィールに経営者と書いてあったし、見た目は、髪はロン毛気味で体は力士くらい大きく正直タイプではないですが、カジュアル目的な感じはしないし、彼に会うことにしました。
代官山で待ち合わせ。彼は50分遅刻してきました。ありえない…私は、なるべく遅刻をしないように心がけています。やむをえない場合は仕方ないですが、50分って長すぎる。「遅くなるなら、もう少し早く言ってもらえますか? 代官山なんて普段は来ないので、居心地も悪いです!」とキレたメッセージを送ろうかと思っていると、「着きました!」と到着。
「大変申し訳ございません、仕事が押してしまいまして。ちゃんとお詫びさせてくたざい」と、しっかりと謝ってきました。また、どうやらタクシーで急いで来てくれたみたいで誠意を感じたので私は許すことにしました。
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■恋愛なしのデート
いかにも”社長”と言う感じです。いでたち、話し方、持ってるカバン。お金持ちと何を話そうか。今日は恋愛とかじゃないし。と、私はそう決めていても、相手は恋愛で来ていると思うのにだいぶ自己中だったかもしれませんが、彼は、特に口説いてくる感じもなく、本当にさっき知り合った人、みたいな雰囲気でおしゃべりしました。
話した内容は「どうやったらお金を稼げるか」。YouTubeによくある、これであなたも1億円引き寄せる…! みたいな動画のような話ではなく、現実的に会社のほかに、株などでも稼いでいるとか。ふむふむ、と聞いてはいるもののさっぱりわかりませんでした。話も盛り上がっている感じではありません。ですが、とても楽だなと思いました。この人と付き合うかもだとか、結婚願望はあるのだろうか、とか、そういうの考えなくていい。それが今の私には楽。
仕事も成功してるし礼儀正しいので、この人が幸せになりますようにと心から願い、解散することになりました。婚活アドバイザーから言われたことに反することをしているけれど、しばらくは恋愛するのはやっぱり無理だと感じていました。
数日後、社長からLINEが来ました。デートのお誘いかと思いきや「若手芸人さんとかでアルバイト探している人いませんか? うちで手伝ってもらったりするのありかなと」というLINEでした。機会があったら聞いてみますと、返事をしました。こういう出会いもアリなのだ。そうして、私が次にマッチングしたのは、初の女性。これが令和の出会いの形。女子とのデートとは? いったいどんな感じになるのでしょうか。続く!
◆こいでまほ
太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
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(文/fumumu編集部・こいで まほ)