武井壮、フードバンクの食糧不足に私見 「単体の問題ではないなと…」
企業や家庭から寄贈された食品を困窮家庭に配布する「フードバンク」が、物価高の影響を受け、食糧不足になりひっ迫した事態に。
14日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、物価高騰の問題でフードバンクの食料が減っている問題を放送。
困窮家庭の子供などの栄養が心配される中、タレントの武井壮さんは国民生活を支える政治的な制度の必要性についても言及しました。
■物価高騰の影響で食糧不足
寄贈された食品を生活困窮社などに無料で配布するフードバンクで、食糧不足が問題になっています。昨年は寄贈された食品で埋まっていた倉庫が、今はガランとした状態に。
前年比に比べても、20~30%は食品の寄付が減っているとのことで、物価高騰の影響が考えられるもようです。
同番組で取材した、山梨県内で3人の子供と暮らすシングルマザーは非常勤の看護師として働いていますが、月収は少ないときでは12万ほど。娘の高校進学で給食がなくなり、月に2回の支援を受けているそうで「この先支援がなくなったらどうしたらいいんだろう」と不安を募らせていました。
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■フードドライブでも寄付の量が減少
フードバンクは、企業、農家、一般家庭から、「まだ食べることはできるが余っている、または規格外であったり印刷ミスがあるなど在庫となっている食物」を寄贈してもらい倉庫で管理し、生活困窮社や施設・団体の手に渡すシステムです。
他にも、フードドライブという一般の人々からの寄付を必要とする人に届けるイベントでも、寄付の量が減っているとのこと。
司会の谷原章介さんは「寄付したいという気持ちがあっても物価高だったりとか、自分の生活が大変でなかなか寄付にそういったものを回すことができない…」のではと、状況を分析していました。
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■食品は減っている一方で利用者は増加
専門家によると、現状4割のフードバンク団体で食品寄付が減っており、現場もひっ迫しているそう。全体としては一般家庭からも寄付を受け付けていますが、企業からの寄付のほうが割合が多いようです。
山梨の団体を例に取ると、集まってくる食品は減っている一方で利用者は増えている状況。夏休みには給食がなくなる子供の生活も心配され、危機感が広がっています。
同番組ではケガをして仕事を失う、体調不良になるなどで突然「利用する側」になってしまった人も取材しており、昨今ではシングルマザーの利用が増えているそうです。
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■武井壮「単体の問題ではない…」
谷原さんは「生活が苦しい方を助けるフードバンクの現状、どう思われます?」と武井壮さんに質問。
武井さんは、「フードバンクだけの単体の問題ではないなと思っていて」「民間でやっているこういったものが不足していく前に、例えば年金とか将来を不安なく暮らせるようにはじめたシステムとか、積み立ててきたお金をずさんな運用したりとか、いろいろな問題があると思うんですよ」考察。
国策などのツケが回ってきていると話し、「例えば選挙に参加する時もそういったことを重視して投票するとか、政治にもっと声をあげるとか、そういうことが必要なんじゃないかなと思いますね」と持論をのべています。
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(文/fumumu編集部・星子)