BBCの取材を受けた東山紀之氏の発言に疑問の声 「トンチンカンな…」「冷たさしか感じない」
誹謗中傷する者に対してメッセージを求めると、東山さんは「言論の自由もある」との発言も。
イギリスの公共放送局・BBCが30日、YouTubeチャンネルでSMILE-UPの代表・東山紀之さんに取材した動画を公開。
東山さんの回答や日本のメディアに対して、疑問の声が相次いでいます。
【動画】誹謗中傷する者に対して東山さんは「言論の自由もある」との発言も
■東山氏「ちゃんとしたメッセージを出すべきだと…」
ジャニー喜多川氏の性加害問題について、元ジャニーズJr.が告発をするなか取り上げてこなかった日本のメディア。しかし、昨年3月にBBCが報じたことで、日本の地上波でも動きが見られ、大きな問題となりました。
そして今回、BBCは「【単独取材】ジャニーズ解体のその後……SMILE-UP. 東山社長、BBCの多数の質問に答える」と題し、東山さんの元へ取材した模様を公開。
東山さんが1対1の取材に応じるのは、これがはじめてとなりますが「事務所がこういうことになり、僕もちゃんとしたメッセージを出すべきだと思いました」と取材を受けた理由を語りました。
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■社員の性加害、刑事告訴は「考えていない」
インタビュアーのモビーン氏は、ジャニー喜多川だけでなく社内スタッフも性加害者であったことを振り返り「常識として、その情報は警察に提供する必要がありませんか?」と質問。
これに東山さんは「考えていない」といい、「法的に考えると僕らには権限がない。当事者の人たちが刑事告訴をしたら全面的に協力するという形にはなると思う」と述べます。
つづけてモビーン氏は「一定の正義を確保する機会なのでは?」「誰かが犯罪を犯して子供を虐待したなら、その人が有罪になるべきでは?」と訴えるも、東山さんは「どこの着地点が正しいのか、答えがわからない。難しい問題だと思う」「被害を受けた方が声をあげるべき」と回答しました。
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■広報がモビーン氏と引き合わせた被害者
被害を告発する人が増えるなか、SMILE-UPは公式サイトで「被害者ではない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って、虚偽の話をされているケースが複数ある」と声明文を出しています。
今回モビーン氏は、取材前に広報と話した際の出来事を告白。広報の「被害者たちにも会ってもらいたい」との依頼を受け、被害者に会う場を設けられたのだとか。
この時、被害者たちからは「被害を主張する多くの人が真実を話していないと思う」と伝えてきたことを明かし、「この人たちと私を引き合わせたのは、この会社の評判を保つだけであって、本当の被害者の証言を否定するためだったという見方もある」と質問をぶつけます。
これに東山さんは「幅広く話を聞いてもらったほうがいいんじゃないかと、視野も広がり取材もしやすいのではないか」「様々な意見を聞いていただいたほうが、モビーンさんの中で消化できるのかなと思っています」と伝えました。
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