中国料理には天津飯がない? 現地では「なにこれ」「1回も聞いたことないね」
中国料理の定番、天津飯は中国にない? 現地で調査すると、誰ひとり知らず…。その発祥とは。
13日放送の『世界の何だコレ!?ミステリー』(フジテレビ系)では、中国料理について特集。
本場の中国では知られていない天津飯の事実が明かされ、スタジオも驚きの展開となりました。
■天津飯に「聞いたことない」「なにこれ?」
街頭インタビューに応じた中国出身の男性が「天津飯ってあるじゃないですか? あれじつは中国にはどこにもなくて」「天津にもどこにもない」と話したことをきっかけに、番組が調査を行なった同日の放送。
実際に、中国・天津でインタビューを行なうと、現地の人たちは「1回も聞いたことないね」「なにこれ?」とみな知らない様子。
では、天津飯は一体どこで生まれたのか? 中国料理を研究する辻学園調理・製菓専門学校の横田文良特任教授は「天津飯は日本発祥」と説明します。
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■発祥は戦後の東京、急ぐ客の要望で誕生
「一説によると来々軒という店があって、客が『なにか早く食べられるものを!』と要望したので、カニ玉に酢豚の餡をかけて丼を作った」と語る横田教授。
諸説ありますが、発祥は戦後の東京で、急ぐ客の要望で生まれたとのこと。また横田教授いわく「天津で丼ぶりとしてご飯を食べる食べかたがあった」「それを応用したのではなかろうか」ということが中国・天津と関係しているといいます。
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■そのほかエビマヨ、回鍋肉、担々麺も…
また横田教授は、天津飯だけでなく「中国料理だと思われているが、実際は中国にはない料理がほかにもある」と説明。
そこで番組では、中国出身のルピンさん、ワンさん、リュウさんが集まり、日本にある“ミステリーな中国料理”を紹介。
その結果「エビマヨ」「回鍋肉」「担々麺」「焼餃子」が日本ならではであることが明らかとなり、とくに焼餃子について、ルピンさんは「人に出すものではない」と断言します。その背景には…?
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■現地で焼餃子は“残りもののイメージ”
中国では「最初に水餃子を作ってお客様に出す」「残ったものを無駄にならないように、アレンジして出すものが焼餃子」と話すルピンさん。
餃子というと、現地では「水餃子」か「蒸し餃子」を指し、焼餃子はそれらが余ったときに食べ直すための手段、つまり“残りもののイメージ”が強いのだそう。
現地のお店では「鍋貼(グォティエ)」と呼ばれ、リュウさんいわく「餃子すら名乗れない」ポジションであることが明かされました。
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■執筆者プロフィール
黒木ゆず:大阪在住、飲み歩き大好きライター。
お笑いライブとELLEGARDENとハリポタが生きがいです。
翻訳ネタのために、日々、海外のとんでもエピソードをチェックしています。
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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず)