能登半島地震でも深刻な事態になった「あの問題」 備えている人はまだ3割ほど…

まもなく東日本大震災から13年。元日の能登半島の地震でも、被災地で深刻な事態となった問題がありました。

令和6年能登半島地震

まもなく東日本大震災から13年を迎え、今年は元日に能登半島で巨大地震が発生したりと、改めて防災について考えた人は多いのではないでしょうか。

大きな自然災害に見舞われたとき、被災地でとくに困ることの1つとして、今回の震災でも改めて注目された問題があります。


■災害時の「トイレ問題」

元日の地震発生直後、石川県内では最大でおよそ11万戸が断水したと報じられており、復旧までにかなり時間がかかった地域も。

避難所ではトイレや衛生面の問題が深刻化したことも、全国に大きく報じられました。

そうしたなか、お笑いコンビ・サンドウィッチマン(伊達みきおさん、富澤たけしさん)が東日本大震災を受けて開設した義援金から、宮城県気仙沼市へ贈ったトイレトレーラーが石川県へ入ったことも、大きな話題に。


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■3.11でも「トイレが全く足りない状況に」

その際に、伊達さんは自身のAmeba公式ブログにて「避難所で一番大変なのがトイレ。食料やお水などの救援物資は次第に届きますが、トイレが全く足りない状況になります」と自身の経験からコメント。

続けて、「トイレトレーラーには、車椅子用トイレも1つあります。更に、大量のトイレットペーパーと防災備蓄ゼリーも大量に積み込んであります」ともつづられ、実際に必要となる細々とした物資や設備についても、改めて考えさせられます。


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■非常用トイレ、備えている人は約3割ほど

ちなみに、以前fumumu編集部が全国の10代~60代の男女933名を対象に「非常用のトイレの備え」について意識調査を行なった際、「自宅に非常用の簡易トイレを用意している」と回答した人は、全体で27.3%ほど。

非常用トイレ調査

日本は地震大国であり、自然災害が多い地域ですが「非常時のトイレ」のことまで考えられている人は、決して多くはないことが分かります。


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■「お風呂の水で流す」は不適切

非常時のトイレの備えについて、取材に応じた60代の女性は、「非常用トイレは用意していませんが、常にお風呂に水が溜めてある状況なので、もしものときはそれで流します」と話していました。

ところが、大きな地震が発生した後は排水管が破損している可能性もあり、水で流す行為は適切ではありません。

いつ起きるか分からない自然災害。自宅のトイレが長期間使えなくなることを想定して、自分自身や大切な人のためにできる限りの備えをしておきましょう。


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■執筆者プロフィール

衣笠あい:神奈川県出身。ニュースサイト『Sirabee』編集部のサブデスクを経て、2022年7月よりfumumu副編集長に。不器用でズボラな自分の生活を支えてくれる、簡単でおいしいレシピや、便利グッズの情報にも常にアンテナを張っています。

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(文/fumumu編集部・衣笠 あい
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年8月5日~2023年8月8日 調査対象:全国10代~60代の男女933名

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