岩橋良昌が訴えたお笑いコンクールの“ヤラセ疑惑” 弁護士「公人の発言もある以上は、大きい問題」

元プラスマイナスの岩橋良昌さんが”ヤラセ”だと発信したお笑いコンクール。実際にこういったことがあったら詐欺罪になるのか…弁護士に聞きました。

岩橋良昌
(画像は岩橋良昌Instagramより)

自身のX(旧ツイッター)で、過去の出来事の告白・告発を発信しているプラスマイナスの岩橋良昌さん。

お笑いコンクールでのヤラセ疑惑についても発信し、主催者は否定しています。真実はわからない状況がつづいていますが、もしこのようなことがあった場合、詐欺罪に問われるのか…弁護士に伺いました。


■岩橋は審査員を担当「ヤラセやのに」

1月末に岩橋さんは、大阪府交野市の『北河内新人お笑いコンクール』について「主催の作家に事前に“この大会はよしもとが主催してるからよしもと以外の芸人は優勝させんといてな”といわれゲンナリ」と投稿(のちに投稿は削除)。

2020年にスタートし、過去3回行われたた同コンクールで、岩橋さんは審査員を担当しており、「最優秀新人賞」は3回とも吉本興業所属の芸人が受賞しています。

岩橋さんは2月にもつづけて「ヤラセやのに」と綴り物議を醸すなか、審査員を努めた同市の山本景市長も「〝ヤラセやのに〟は真実です」「他の審査員の点数が意味をなしてませんでした」と疑惑を認めた投稿をしました。


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■主催者の文面にしずる村上「意味がわからない」

岩橋さんから名指しで批判された構成作家は、自身のXで「既に某メディアを通じ自分と大会主催者の会長さんとで『取材』に答える感じで審査のやり方も含めヤラセは本当に無い事、そんな事が出来る状況など一切無い事、二人の大きな勘違いである事…等、詳しく報告してます」と否定。

「あとはそのメディアに任せていますのでXで投稿とかはしません」と記した構成作家の投稿には、お笑いコンビ・しずるの村上純さんは「自分に関わるこんなセンシティブな問題を『メディアに任せる』というのが個人的には全く意味がわからない」と指摘し、こちらも大きな反響を集めています。


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■詐欺罪などの罪に問われるのか

さらに岩橋さんは、同コンクールは参加芸人1人から500円徴収していること、観客から前売り2500円(当日3000円)のチケット代を徴収していることを説明し、「詐欺の匂いが、、、」とも投稿。

ヤラセだと訴える岩橋さんや市長、そして構成作家は全面否定しているため、真実はまだわからない状況であることを前提に、弁護士に伺いました。

齋藤健博弁護士

――もし、このようなことが実際に起きていたのであれば「詐欺罪」などの罪に問われるのでしょうか?

齋藤:岩橋さんの発言自体が事実であれば、参加者はコンクールという形式での参加をしています。コンクールは、最終的には審査員が決定する形式のコンペです。そう考えると“詐欺”は成立しにくいと思われます。
ただし、たとえば顧客の投票で決定する形式をとっているにもかかわらず、合格者・優勝者をはじめから決定しているのであれば、大問題に発展する可能性が高いです。


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■「公人の発言もある以上は、大きい問題」

――現在は、同席していた市長は“ヤラセ”を認め、主催者は否定しています。

齋藤:今回のコンクールには、お金の支払いも伴っているものですから、慎重に判断されなければならないと思います。実際、ヤラセであることを認めている公人の発言もある以上は、大きい問題かと思われます。

「詐欺罪になるかどうか」はその他、欺いた行為がどこに向けられていたのかなど、専門的・技術的に難しい面はあります。少なくとも構成作家が否定しているということは、作家側との見解の対立となるのではないかと思われます。

実際に詐欺になるかどうかは、被害者が具体的に告訴をするかどうか、というところにもかかってきます。


【弁護士 齋藤健博】

自身のLINEIDを公開しており、初回相談はLINEで無料で行うことが可能な弁護士。セクハラや、浮気・不倫問題の解決に定評があり、過去には弁護士ドットコムのランキングトップに名を連ねた経験も。YouTubeではセクハラ時の対応に関する動画なども公開している。多くの被害者の悩みである「セクハラの線引き」や、「残すべき証拠」などを動画で分かりやすく伝えている。


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■執筆者プロフィール

長谷川 瞳:「fumumu」編集長。ラジオ番組を主に、放送作家歴20年超え。そのほか、テレビ局の派遣社員・広告代理店での勤務も経験し、ウェブ業界へ。

かつてのストレス発散法は新橋かゴールデン街へ繰り出していましたが、今や愛犬(ポメラニアン)の“犬吸い”により、精神が保たれています。

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(文/fumumu編集部・長谷川 瞳

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