『おっさんずラブ-リターンズ-』8話 和泉の胸の違和感の正体は「恋」? 舞香の答えに納得
和泉と菊之助の恋のがやっと動き出す第8話。部長の余命も気になる。
23日放送のドラマ『おっさんずラブ-リターンズ-』(テレビ朝日系)の第8話「余命一か月の家政夫」。
今回の主役は、明らかに「余命一か月」と宣告を受けた黒澤部長(吉田鋼太郎さん)だといっていいでしょう。ショックを受けながらも、残された時間をどう使うか、自分の人生と改めて向き合う部長の姿は胸に響きます。
ですが、やはり本作はラブコメ。それから1カ月に、「なぜ俺はこんなに元気なんだ?」と部長がつぶやくシーンで幕を閉じました。
この大どんでん返しの一方で、気になるのは、和泉(井浦新さん)と菊之助(三浦翔平さん)の関係です。前回、長年の恋心をとうとう和泉に打ち明けた菊之助でしたが、その告白は、2人の関係にどんな影響を与えたのでしょうか?
■行動してこそ恋がはじまる
恋がはじまるきっかけはいろいろありますが、和泉さんと菊様の場合は、和泉さんが菊様の思いに、まったく気づかなかったところに問題があります。
もちろん和泉さんが、亡くなった恋人・秋斗(田中圭さん)を思い続け、秋斗の親友でもあった菊様が、和泉さんを支えるために、あえて「弟」のポジションのまま、自分の思いをひたすら隠すしかなかった事情はあったでしょう。
ですが、結論からすると、この2人は、恋がはじまるどころか、何も変わらない、何も生まれない関係を長年続けてきたことになります。どんなに強い思いでも、考えているだけでは、現実は何も変わらず、実際に行動を起こしてこそ、少しずつ現実が動いていくからです。
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■この胸の違和感は
そういう意味で、菊様の告白は、やっと現実が動くきっかけになったといえるでしょう。
実際和泉さんはずっと動揺しており、胸のあたりに感じている違和感を、「これはいったい何なんですかね?」と、会社の同僚・舞香さん(伊藤修子さん)に相談するほど。
すると舞香さんの答えは、「恋じゃないかしら」。ここではじめて和泉さんは、菊様に対する自分の思いの正体を意識するのです。「恋」かどうかはまだはっきりしないけれど、「弟」のように思っていた分、情があるのは確かなのですから。
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■大きすぎる恋心
告白をきっかけに、相手を意識し出して恋になる…というラブストーリーは、王道のパターンですが、さらに度肝を抜かれたのが、その後の菊様の行動です。
まだ迷っている和泉さんのところへやって来て、あんな切ない告白をしておきながら、「気にしないでくださいね、この間のこと。別に俺、返事がほしいわけじゃないんで」と口にします。そしてとどめに、「せめてこのまま、あなたの弟でいさせてください」。
安定の「弟」の位置を捨てたのに、またもとに戻りたいと願うのは、それほど和泉さんに対する思いが大きい証拠なのでしょう。何をおいても、ただそばにいたい。そんな思いを無下にできるほど、和泉さんが人でなしとも考えられません。
秋斗という故人を介して繋がっている2人は、命の期限を見つめた時、どんな選択をするのでしょうか? 部長の元気な様子も気になりますが、次回、王道ラブストーリーがいよいよ結末を迎えます。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)