「雪」という漢字は、音読みで「セツ」、訓読みで「ゆき」と読みますが、「ぐ」という送り仮名が付く場合、なんと読むか分かりますか?
■「雪ぐ」って何と読む?
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「雪ぐ」の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「しのぐ」と読むと答えた人が全体で27.6%。続いて、「ふさぐ」と読むと思うと回答した人が20.6%でした。
ちなみに、「しのぐ」を漢字で書くと「凌ぐ」となり、「押し分けて前に進む」「困難や苦境などにじっと堪えて、なんとか切り抜ける」「能力・程度などが他のものを追い抜いて上に出る」といった意味があります。
また、「ふさぐ」を漢字で書くと「塞ぐ」となり、「あいている箇所に物を詰めたり、覆ったりする」「耳・目・口などを手で押さえて覆う」という意味です。
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■正しくは「そそぐ」
なお、「雪ぐ」の正しい読みかたは「そそぐ」。編集部の調査では全体で51.7%の人が正しい読みかたを回答していました。
また、「そそぐ」は「濯ぐ」と表すこともあります。
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■「雪ぐ」の意味
「雪」という漢字は、かつて「あめかんむり」に「彗」という字が組み合わされていました。「彗」は「ほうき」「は(く)」と読み、意味は「ほうきではく」「汚れたものをはらう」であるため、「雪」という漢字には「汚れたものを洗い落とす」という意味があります。
「雪ぐ」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)で調べてみると、以下のように記載されています。
①水で汚れを洗い落とす。すすぐ。
例:手足を雪ぐ
②恥や汚名を新たな名誉を得ることによって消す。すすぐ。
例:恥辱を雪ぐ
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■「雪辱を晴らす」は間違い
また、「雪」の「すすぐ」という意味から、「恥をすすぐこと。とくに、競技などで負けたことのある相手を破って名誉を取り戻すこと」という意味の「雪辱(せつじょく)」という言葉があります。
「雪辱を晴らす」という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれませんが、「雪辱」にはすでに「名誉を取り戻す」といった意味があるため、「晴らす」を付けてしまうと、意味合いが重複してしまします。
そのため、「負けた相手に勝つこと」を意味する言葉は、正しくは「雪辱を果たす」です。
知らなかった人は、これを機に覚えておきましょう!
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■執筆者プロフィール
丸井ねこ:お笑い好きな大阪出身のアラサー女性ライター。
おいしいものに目がなくグルメ記事をよく書いています。YouTubeでレシピ検索をするのが日課。趣味のカメラでご飯の写真を撮るのも好きです。
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(文/fumumu編集部・丸井 ねこ)