パンサー尾形、“全力キャラ”誕生の背景に震災体験 「家が流されて…」

宮城県出身のパンサー・尾形貴弘さんが、東日本大震災当時の壮絶な体験を振り返りました。

パンサー尾形

16日、『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレビ朝日系)に、お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘さんが出演。

心を入れ替えてお笑いに本気に取り組むこととなったきっかけについて明かし、注目を集めています。



■「モテたい」を優先していた若手時代

今週は、数々のドッキリを仕掛けられてきたドッキリスターでありながら、最近はNHKの教養番組でMCに抜擢されるなど、何事にも全力に取り組む姿が好感を呼んでいる尾形さんの秘密に迫ります。

2008年に、菅良太郎さん、向井慧さんと共にパンサーを結成した尾形さん。徐々に女性ファンが増えていくと、尾形さんは笑いよりも「モテたい」という気持ちの方が大きくなっていき、お笑いはあまり本腰で取り組んでいなかったと言います。



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■津波で実家が流され…

しかしある日、尾形さんが心を入れ替えて全力でお笑いに取り組むきっかけとなる出来事が発生。それは、2011年3月11日の東日本大震災でした。

尾形さんは宮城県出身。震災当日、実家が津波で流されているのをテレビで見たと言います。実家に連絡しようとしたところ、父親は津波にのまれ、母親とも1か月近く連絡が取れなかったそう。「父ちゃん母ちゃん、もういなくなってしまった」と、最悪の状況も覚悟していたと語ります。

しかし、その後必死で捜索し、なんとか両親の生存を確認。尾形さんは「そういうのがあって、一生懸命やろうと。まず、目の前のことをね、本当に一生懸命やろうって」「考え方は変わった」と、震災の被害を目の当たりにして心を入れ替えたと言います。



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■津波にのまれた父親、すると…

スタジオでは、震災当時の両親の様子を振り返った尾形さん。特に、父親は津波にのまれたため足も傷だらけだったそう。

尾形さんによると、父親が津波に沈み「もうダメだ」と悟ったその瞬間「他の誰かの家が流れてきて、そこにケツが当たって、(水面に)上がったんですよ」と、流れてきた家に持ち上げられる形で水面に浮上し、奇跡的に助かることができたと言います。



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■「尾形そんな壮絶な体験してたんだ」

震災をきっかけに、目の前のことを何事も全力で取り組むようになった尾形さん。翌年2012年からテレビの出演依頼が増え、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)のドッキリ企画などでブレイクすることとなりました。

放送終了後、ネット上では「基本震災のことを話さない尾形くんがしゃべってるのってすごく貴重」「テレビで自分の家流れてるの見ちゃうって信じられないだろうなぁ。ご両親ご無事で本当に良かった」「尾形そんな壮絶な体験してたんだ、初めて知った」との声が上がっています。

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(文/fumumu編集部・大島 あひる

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