最強にイケてるレジェンド悪役、ハーヴェイ・カイテル 『アイリッシュマン』でその真髄を観てほしい
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ハーヴェイ・カイテル。レジェンドの集大成。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』の公開を記念して、同作で強盗計画に加担するミスター・ホワイトを演じているハーヴェイ・カイテルです!
■歴史を塗り替えた犯罪映画
現在公開中の『レザボア・ドッグス』は、もとは1992年の作品で、デジタルリマスター版として、色鮮やかに復活。
奇才クエンティン・タランティーノ監督のデビュー作で、宝石強盗を企む男たちの姿を描いているのですが、それまでの映画の概念を覆したといわれるほど、滑稽洒脱な犯罪映画に仕上がっています。
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■史上最もイケオジな強盗
その中で、宝石強盗の中心メンバー、ミスター・ホワイトに扮しているのが、1939年5月13日、アメリカ生まれのハーヴェイ・カイテル。現在ではレジェンド・イケオジとなったカイテルですが、『レザボア・ドッグス』のオリジナル版が公開した当時、アラフィフだったカイテルのイケオジぶりは、あまりにも見事。
もともと犯罪者のような悪役が多いのですが、このミスター・ホワイトは、歴代犯罪映画の中でもトップを誇る、スタイリッシュでクールな強盗といっても過言ではありません。
ちなみに、タランティーノ監督も、本作ではミスター・ブラウンとして出演しています。
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■レジェンドのレジェンドたる所以
そんなカイテルの「悪役としての集大成」ともいえるのが、『アイリッシュマン』(2019年)です。
本作は、1950年代から80年代にかけてのアメリカ裏社会で、暗躍した者たちを描く作品で、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノらといったレジェンド・イケオジが豪華出演していますが、カイテルは、マフィアのフィラデルフィア・ファミリーのボス役で登場。
圧倒的な存在感を放つカイテルに、レジェンド・イケオジの神髄を見るような気がするのです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)