『いちばんすきな花』最終話 男女の間に友情は成立するかの答えに大反響

話題のドラマがついに完結! 主人公たちが苦しみながら選んだ生き方が素敵すぎる。

いちばんすきな花
(画像は『いちばんすきな花公式HP』より)

21日放送のドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)の最終話「いちばんすきな人」。

初回から度々テーマになっていた”男女の友情は成立するのかしないのか議論”に一つの決着が! この難しい問いに主人公たちが出した答えが今、話題になっています(ネタバレを含みます)。


■友達ができて変わった4人

引越しが迫り、最後にやりたかった”みんなでちょっとだけ住む”を実現させたゆくえ(多部未華子)、椿(松下洸平)、紅葉(神尾楓珠)、夜々(今田美桜)。好きな人たちと一緒に暮らすのは束の間の楽しい時間でしたが、そんな日々もついに最後の日を迎えます。

ところが、実は椿の家での毎日は、4人の中に良い変化をもたらしていました。我慢して結婚式に参加し続けていたゆくえは、欠席できるように。椿は同じ美容院に通い続けられるように。紅葉はやめたかったグループLINEを抜け、夜々は仲良くない人にも口が悪い本当の自分を見せられるようなりました。

気を遣うばかりに、断ることや本心を言えなかった主人公たちが、心を開いた人以外に意見を主張できるようになったのは、とても大きな変化です。

そんな主人たちの変化は、ゆくえの妹や椿の元婚約者などから見ても明らかだったようで、2人とも「(ゆくえが)(椿が)楽しそう」と微笑むのでした。


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■変化する良さと変わらない良さ

ゆくえが遠い昔に見た、”明らかな体格差があり不利な方をみんなが応援した”というちびっこ相撲の試合。それ以来ゆくえは、自分が負けることで周囲が喜ぶ、つまり応援されない側の気持ちに心を痛めていましたが、その試合に出たどちらかの子供が大人になり相撲取りとなってテレビに出ているのを見かけます。そのインタビューで選手は「今までの経験や感情にすべて意味があったと思えました」と話していたのです。

ずっと応援されない側の気持ちを想像して辛くなっていたゆくえが、椿たちとの時間を経て「どっちでもいいよね」と笑えるようになったのがこの瞬間でした。たとえその選手が、あの試合で勝った子でも負けた子でも、本人が良かったと思えるのなら「どっちでもいいよね」、と。

一方で、子供の頃夜々が憧れたムラサキちゃんこと村山咲ちゃんは、夫と話し合いを重ね今でも苗字が村山だったことがわかります。

変化することが良いか悪いかは人それぞれ。ただ、自分を好きな自分でいることが、周囲にとっても良い影響を与えるのかもしれません。


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■永遠の議論に対しての一つの答え

美鳥の引越しの手伝いに来たゆくえは、美鳥に「男女の間に友情は成立するの? しないの?」と尋ね、それに対して美鳥は「どっちでもいいんじゃない? 人それぞれだからね」と返しました。

美鳥とゆくえが導き出した、この「どっちでもいい」に、SNSでは共感から気付きまで様々な声が届きました。

「男女の友情は成立するかしないかは自由 結婚してそれぞれ育ちでルールは変われどそれぞれ違うからまた良い。このドラマでそう学べました」「ずっと友情あると思ってた派けど、改めて聞くとほんとどっちでもいいよね〜」「いちばんすきな花って、男女の友情が成立するかどうかが肝になってるけど、本当に人それぞれだと思う。年齢でも考え方が変わる」「男女の友情が成立するかどうかなんて、どっちでもいい。色んなひとりがいて価値観はみんな違って、好きだけど嫌いなとこがあったっていい。理解したりされなかったりしながら居心地のいい場所で好きなように咲いたらいい」。

一般的にこうだからではなく、各々が何にも縛られずに好きなように人間関係を築いていけばいい。それが恋愛になる人もいれば、友情になる人もいる。美鳥の「どっちでもいい」という言葉は、自分が好きだと思う自分で生きていいんだよと、すべての人に寄り添ってくれた言葉だったのではないでしょうか。

相手のことをわかりたいと思う気持ちがあってはじめて、人間関係は生まれるもの。この作品で主人公たちが伝えてくれたのは、自分も他人も大切にしてほしいというメッセージだったのかもしれません。他人と過ごす時間の中で、相手とどんな関係になるかをも楽しむことができれば、自分の価値観や世界はさらに広がりそうです。

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(文/fumumu編集部・福野 エリカ

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