2023年ユーキャン新語・流行語年間大賞は「アレ」 とにかく明るい安村も2度目の受賞

2023年のユーキャン新語・流行語年間大賞が決定! トップ10には今年のニュースやトレンドを思い出す言葉がズラり。

2023ユーキャン新語・流行語大賞

1日、東京都内にて「『現代用語の基礎知識』選 2023ユーキャン新語・流行語大賞 発表・表彰式」が行われ、2023年を象徴する流行語の年間大賞として、阪神タイガースを38年ぶり、2度目の優勝へ導いた、岡田彰布監督の「アレ(A.R.E.)」が選ばれました。


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■年間大賞は「アレ(A.R.E.)」

岡田彰布

ノミネートした30語のなかから、年間大賞に選ばれたのは「アレ(A.R.E.)」。

岡田監督が、選手が優勝を意識し過ぎないようにとの配慮から「優勝」を「アレ」と言い換えてきたことから流行した言葉です。これにちなんで、阪神タイガースは今年「A.R.E.(エー・アール・イー)」というチームスローガンも掲げていました。

日本シリーズでの優勝インタービューで、岡田監督が「何とか達成できたので。アレのアレを」と語り球場を沸かせた場面は、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。


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■トップ10には「蛙化現象」「地球沸騰化」

2023ユーキャン新語・流行語大賞

トップ10に選ばれた新語・流行語は以下の通り。

・新しい学校のリーダーズ/首振りダンス:4人組ダンスパフォーマンスユニット。今年リリースした楽曲『オトナブルー』で披露した「首振りダンス」がTik Tokなどで流行。


・OSO18/アーバンベア:北海道にて、放牧中の牛を次々と襲ったヒグマのコードネーム。各地でクマの害獣被害が相次ぎ、市街地周辺で暮らし、街中に出没する「アーバンベア(都市型クマ)」という表現も注目されました。


・蛙化現象:好きだった人が、自分に振り向いた途端に気持ちが冷めてしまう現象のこと。グリム童話『カエルの王さま』に由来。


・生成AI:テキストや画像など、学習データを元にオリジナルデータを生成する人工知能(AI)。「ChatGPT」などが世界中で話題に。


・地球沸騰化:ヨーロッパで熱波による死者が出るなど、2023年7月の世界の平均気温が観測史上最高を記録。この事態を受けて、国連事務総長のアントニオ・グレーテス氏が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化時代が到来した」と強い危機感を示しました。


・ペッパーミル・パフォーマンス:WBCにて、日本代表のラーズ・ヌートバー選手が行なっていたパフォーマンス。コショウを挽く動きには“身を粉にして働く”意味が込められています。


・観る将:ネットやテレビ等で将棋観戦を楽しむ人のこと。10月に藤井聡太棋士が八冠を達成した際には、同時に話題になりました。


・闇バイト:高額な報酬の代わりに、強盗や詐欺などの実行犯役を代行する「闇バイト」の存在が社会問題に。


・4年ぶり/声出し応援:コロナ禍での制限がなくなり、スポーツ観戦などでの“声出し応援”が解禁されました。



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■特別賞は、とにかく明るい安村

そして、選考委員特別賞に選ばれたのは、「I’m wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)」。

お笑いタレント・とにかく明るい安村さんが、英国のオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演し、日本人で初めて決勝進出の快挙を成し遂げました。

「I’m wearing pants!」は「安心してください、穿いてますよ!」の英訳。安村さんは2015年の新語・流行語大賞でもトップ10に入賞しており、今回は2度目の受賞となります。

来年はどんな新語・流行語が誕生するのでしょうか。明るいニュースが溢れる一年になることを願いたいですね。

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(文/fumumu編集部・衣笠 あい 取材・写真/キモカメコ佐藤

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