芸人の私が1番許せないやつ… マッチングアプリで出来た彼氏のひとことにブチギレ

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

■自分色に染めたい?

私も彼に嫌われたくはないため、ブチギレたことを次の日LINEで謝罪しました。「気にしてないよ、ごめんね」と返事が。こういうところは軽く流してくれるので彼の良いところです。ですが「成長」に関しては貪欲すぎる。あと「健康」。今日も「あっちゃんの本の解説」と「パンは体に悪い」という動画が私のLINEに送られてきます。

はぁ…。ちょっと友人に相談してみよう。「彼、試してるんじゃない? まほちゃんがどれだけ自分に染まるか」と、友人の意見はこうでした。試してる…。自分色に染めたい…。そんなこと言われると、ますます「そうなるもんか!」と対抗心に加えて拒絶心まで芽生えてきます。

他人の意見は鵜呑みにしてはいけないのに、なんだか頭から離れなくなることもありました。そして、私はえびおくんにまた余計なことを言ってしまうのです。


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■私が出会ったハイスペック男たち

この日も、会ってはいるけれど読書ばかりしてYouTubeを見ているえびおくん。なんか、もうちょっと、私に集中してくれても…。チラッとスマホを覗いてみると、珍しくあっちゃんではなく、怪しげな男の動画を見ていました。

誰なのか問う私に、えびおくんが「YouTubeで人気の社長! すごくためになるんだ」と見せてきたその顔は、イケメン…だけど、あれだ、マッチングアプリTKにいそうなハイスペック男性顔、サイコパス入ってる顔。そしてその社長YouTuberは「読むべき本、それは 7つの習慣!」と、ここでも言ってくる、7つの習慣。真面目に見ているえびおくん。こういう人に憧れているのだろうか。

「早く大きな部屋に住んで、海外行きまくりたいなー」と話すえびおくんに「がんばってね♡」と、やはり可愛く言えない私。なんか、もしかして、ミーハー野郎なんじゃないか? 芸人になりたいとか言うし…さらに衝撃発言が。

「YouTubeもやってみたいんだよね」。え! うそでしょ。「読んだ本の紹介とか」。いや、あっちゃんとか、その社長がすでにやってるじゃん。真似したいだけじゃん。なんかもう…イライラする!

「早く高層マンションに住みたいなー、ニューヨークとかも自由に行きたい、まほちゃんと」。まほちゃんと、とは言ってくれていました、が、私はそこをピックアップせずに、こう言いました。「だったら早くハイスペック男性みたいになってもらわないとね」「言っとくけどさ、私がマッチングアプリで会ってきた人たち、すごいスペック高かったから」。


■口撃する私にグサリなひとこと

せっかくまほちゃんと叶えたい夢を語ってくれていたのに、私はこのとき、もう気遣いなんかしたくなくなっていました。「すごかったから、あの人とかさ」。引き攣っているえびおくんの顔。ここで止めないとマズい気はしてきました。なので、これ以上言うな! と、自分の口をふさいでいると「…そうなんだ、試しにさ、どんなひとなの?」と聞いてきました。「どんなひとなのか、ちょっと聞きたい」そう…そういうなら…と「一流大学出身で大手企業経て、独立した人とか、日本一の大学の研究員とか、超大手広告代理店とか」。

すっごく嫌な女になっていたことでしょう。えびおくんは、なるほどね…と一言。ああ、なぜ、こんなこと言ってしまったんでしょう。傷つけるのはわかっていたはずです。もう毎回注意されるのが嫌だったから? ライバル視? もっと大きな男になってほしいから? すると、えびおくん「でも、その人たちに付き合おうって言われたの?」。

う! 鋭い。ズバリついてきますね…なってませんよ。むしろカジュアルだけで終わったよ、なんて口が裂けても言えない。

これがキッカケとなったのか、どんどんえびおくんは焦るように仕事をし、私はそんなことはいいから早く結婚を、と、彼の部屋で片付けや料理ばかりしていたら、事故が起こりました。ちょっと調子に乗っていたからかもしれません。えびおくんの朝のオンライン会議に、なんと、私、映り込んでしまうのです…!

怒られ、そして、説教。また、世間からの「ダラダラ付き合って結婚しなかったら最悪」「年上彼女、重い」という声に負けそうになる私、続く!


■執筆者プロフィール

小出真保:太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

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(文/fumumu編集部・こいで まほ

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