谷原章介、“私人逮捕系Youtuber”逮捕に苦言 「無実な人を晒した行為…」
10代の女性に対して「演劇チケットの転売をした」と因縁をつけ、動画に撮って晒した男が逮捕されました。
14日放送の朝の情報番組『めざまし8』（フジテレビ系）では、自称“私人逮捕系ユーチューバー”が逮捕された事件を報道。
容疑者は、10代の女性に因縁をつけて撮影した動画をSNS上に公開した疑いが持たれており、司会の谷原章介さんは無秩序な私人逮捕動画に苦言を呈しています。
■10代の女性に因縁をつけて撮影
13日、“私人逮捕系Youtuber”として活動する男が逮捕されました。同番組のカメラがとらえた映像には、あくびをしながら警察の車に乗り込む男の様子がとらえられています。
名誉毀損の容疑で逮捕された男は40歳で、今年9月、東京丸の内の帝国劇場周辺で、10代の女性に対して「演劇チケットの転売をした。8万円で売っているでしょう」と因縁をつけながら動画を撮影。
コンサートチケットを不当に売りさばいたと言いがかりをつけましたが、実際に転売した事実はありませんでした。
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■立岩陽一郎は「権利ない」と一刀両断
容疑者の男は自身のX（旧・ツイッター）に、「悪いことをした女はノーモザイクでさらしていいと思う、私人逮捕もあり」と投稿していたことも報じられています。
昨今では、証拠なしに犯罪者と決めつけ「私人逮捕」と称して取り押さえる様子をYouTubeで公開して再生回数を稼ごうとする行為が問題視されています。
谷原さんは「無実の人を晒した行為、そして連行される際のあの態度、どうでしょう？」と、ジャーナリスト立岩陽一郎さんに問いかけ。
立岩さんは容疑者の不遜な態度にコメントする気も失せるとしながら、「そんな権利ないでしょうこの人たちに」と一刀両断しました。
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■ファクトチェックの大切さを強調
立岩さんは続けて「犯罪を暴こうとしたのかどうかは分かりませんよ。でも、事実の確認なんてしていないでしょう？ これが今のネット環境の最悪の状況ですよね」と、根拠を示す大切さを力説。
ファクトチェックが重視されていないとして、「嘘をばらまいたほうがアクセスが稼げるんでしょう？ 事実を確認する気なんてさらさらないでしょう？ どうしたらいいのか、みんな真剣に考えたほうがいいと思うよ」と訴えています。
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■谷原「ネットに晒す」行為を疑問視
谷原さんは、「私人逮捕ということ、もしそれに証拠があったとしても、それを公衆の面前に晒す、ネットに晒すのはまた全然別の問題ですから」とコメント。
専門家である弁護士は、現行犯であれば私人逮捕ができるというシンプルなルールはあるものの、今回のように公益性がなく「再生回数を稼ぐために」「自分の利益のために」私人逮捕をすることには疑問を呈していました。
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（文／fumumu編集部・星子）