元タカラジェンヌが語る“劇団の実情” 「衣装に縫い針」「清く正しく美しくからは程遠い」
宝塚歌劇団の一連の報道を受け、『情報ライブミヤネ屋』が元タカラジェンヌに独自取材。明かされた劇団内の実情とは…。
13日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)では、元タカラジェンヌこと宝塚歌劇団の元劇団員へ独自取材の模様を報道。
歌劇団内の上下関係の実態が明かされました。
■劇団員が9月に急死、遺族側が訴え
今年9月、宝塚歌劇団宙組劇団員の25歳の女性の遺体が自宅マンションの敷地内で発見されました。
報道によると「最上階に柵を乗り越えたような跡がある」ことから、自殺の可能性が高いと見られ、宝塚大劇場では宙組・雪組の本公演を長期にわたり中止に。劇団側は「いじめはない」と主張していました。
しかし遺族側の弁護士は上級生によるパワハラ、過重労働が死亡の理由になったと訴え、「歌劇団が“安全義務違反”にあたる」と訴えています。
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■元ジェンヌ告白「1ヶ月以上休みなし」
まず、遺族の弁護側が指摘したのは「過重労働」。
死亡した団員は入団7年目で、新人公演の“まとめ役”を担う重要な立場。弁護士が作成した資料によると、亡くなる直前には「1日の労働時間が14時間」となる日が続き、1日も休みはなく、時間外労働時間は「270時間超」だったといいます。
同番組では、元タカラジェンヌの東小雪さんへ独自取材。「私が初舞台の稽古のときに、1ヶ月以上休みがなかったことを思い出しました」と語る東さん。
「本当に誇張なく深夜から早朝に及ぶし、持ち帰りでもなにか作りものがあったりして…本当に寝られない状況」と、公演が近づくにつれ、休日返上で朝から晩まで稽古や準備に追われる“伝統”があったといいます。
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■週刊誌が報じたいじめ問題
もう一点、弁護側が指摘した死亡の理由とされる「上級生によるパワハラ」。
団員は亡くなる直前の9月下旬には「下級生の失敗はすべてあんたのせい」など上級生から暴言を受けていたこと、また「ヘアアイロンを額に押し付けられていた」ことなどが、一部週刊誌で報じられました。
劇団側は、ヘアアイロンの件に関し「事実無根」、弁護側は「(死亡した女性が)聞き取りに対し事実を述べたが、その後上級生から詰問を受けた」「劇団はHPで事実無根と“一方的に発表”、劇団側の対応により精神的な負荷を受けた」と双方異なる主張に。
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