在宅ケア増加で介護ハラスメントが深刻化 谷原章介「自分の親がもし…」

介護職員とみられる若い女性の顔を叩く高齢女性の動画が拡散され物議。認知症高齢者のハラスメントについて反響も。

谷原章介
7日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、介護職の人々が認知症などを患う高齢者から受ける「介護ハラスメント」問題を取り上げ。

同番組では介護職員に対する暴力行為をとらえた動画が拡散されている事例を紹介し、司会の谷原章介さんも過酷な介護現場の現状をリポートしています。



■介護職員が暴行されることは「日常」?

SNSで投稿された、介護現場を撮影したと思われる動画が今注目を集めています。

今回拡散されたのは、介護職員とみられる若い女性の顔を叩く高齢の女性の動画。その後、若い女性が腕を掴んで「ダメだよ」と忠告すると「怖い」と突き飛ばす仕草も。

動画が拡散されると反響が集まり、「介護職員が暴行されるなんて日常茶飯事」「こんなのはまだまし。噛んでくる人もいる」「腕をずっと掴んでいる介護士も対応が悪いと思う」などなど様々な意見が寄せられています。



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■「認知症だから」でスルーされるケースも

同番組の取材に応じた介護士からは、認知症の利用者から暴力を受けたという声もあがっていました。

歩行介助をする時に笑いながらつねられることもあったそうで、「対策会議を持ってはいましたけど、結局『でもしょうがないわね認知症だから』ということになってしまうのがほとんどだと思います」と、改善しなかったことを明かしています。

番組では、排泄介助を拒否されて水をかけられたり唾を吐きかけられたという事例を紹介しており、男性利用者に女性介護職員が触られるなどセクハラ被害も報告されています。



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■谷原「自分の親がもし…」と考察

専門家によると、昨今では訪問介護受給者が増えていることもあり、密室性の高いところで1対1になるゆえのトラブルも増加傾向にあるとのこと。時には、自宅にあがったがゆえに「物を盗んだものではないか?」と疑われることもあるそうです。

谷原さんは、「利用者の方のストレスを、どこかでガス抜きをしてあげればそういった行動が収まるのか」「自分の親がもしハラスメントをしているとすると、すごく気になるし、心配だし申し訳ない気持ちになりますね」と考察しています。



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■大空幸星「犯罪行為ですよね」

社会起業家の大空幸星さんは、「認知が進む前に、『どういったものがハラスメントに当たるのか』という会話をぜひ家族内でしていただきたいと思います」と呼びかけ。

続けて「ハラスメントとか嫌がらせ行為とか、犯罪行為ですよね。こうしたことをした場合は、保険みたいなものを利用しづらくするなど罰則という機能を設けることも、賛否両論はあると思いますけど議論しないと」「認識してくださいとか相談してくださいだけじゃ、なかなか介護保険制度を守りきれないんじゃないかな? と思います」と提言していました。

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(文/fumumu編集部・星子

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