遠野なぎこ「“痩せたね”が褒め言葉だと思ったら大間違い」 摂食障害の苦しみを語る

あるロケの休憩中、ある俳優がお弁当を食べている女性たちに放った言葉に怒り。

遠野なぎこ
(写真提供:JP News)

9日、お笑いジャーナリストのたかまつななさんが、自身のYouTubeチャンネルで動画を更新。

10代の頃から今もなお、摂食障害に苦しんでいる俳優の遠野なぎこさんがゲストで出演し、他人から放たれる“体型”についての言葉に考えを述べました。

【動画】あるロケの休憩中、ある俳優がお弁当を食べている女性たちに放った言葉に怒り


■摂食障害は「悪魔に取り憑かれたような病気」

先月30日、遠野さんは自身のブログで「お昼からロケがあるというのに摂食障害の症状爆発。一体、何の地獄なのよ」と、摂食障害に苦しめられていることを綴り、ファンからは心配の声が多く寄せられています。

遠野さんは「拒食から過食嘔吐になったり過食になったりして。そのスイッチがパチンと勝手に切り替わってしまう」と説明し、現在は過食嘔吐・拒食が混ざっているような日々だといいます。

“過食嘔吐”について「お腹が腫れるまであえて食べすぎるんです。お腹がすいて食べるんじゃなくて心の隙間を埋めようとする」「トイレに駆け込んで、指を突っ込んで全部吐く…というすごく不思議な恐ろしい病気」「悪魔に取り憑かれたような病気」とその苦しさを伝えました。



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■15歳の頃、母親はら吐くことを教わる

現在43歳の遠野さんですが、摂食障害は15歳の頃からで、そのきっかけは母親の言葉(昨年他界)。

思春期で体もふっくらとしてきた頃「食べて吐けば太らないのよ」と言われ、吐き方まで教えられたといい「それも虐待の一種ですよね」と振り返ります。

また遠野さんは「ずっと気づかなかったんですけど、20代くらいになって気づいたんですけど」と切り出し、「母も摂食障害だった。お風呂で吐いてるのに気づいて」「母が私を巻き込んだんだ、っていうのを知りました」と語りました。



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■ある俳優が女性たちに放った言葉

たかまつさんから「どういう時に症状が悪化するのか」と聞かれた遠野さんは、ストレスが起こるときのほか、「『太ったね』も『痩せたね』も、どっちも刺激になってしまう」「特に異性って挨拶がわりにポロッとデリカシーなく言ったりする」と、外見のことを言われたときにも影響するといいます。

自身が外見について言われたときは「笑って済ます」という遠野さんですが、数年前に一度だけ、ロケで一緒だったある俳優に怒ったことがあるそう。

ロケの休憩中に、みんなでお弁当を食べていたそうですが「昔は、遠野も細かったのにな」というようなことを言い、もうひとりの若い女性タレントに対しては「お前、痩せたほうがいいよ。そんな食うなよ」と放ったのだとか。

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『摂食障害。食べて、吐いて、死にたくて。』