「ビーチサンダルを履いて飛行機に乗らないで」 空港関係者が呼びかける理由は…
空港関係者がこぞってタブー視する「ビーチサンダル」。NGと指示するその理由は…。
長時間のフライトにのぞむ際は、できるだけ快適な服装を心がけたいですが「ビーチサンダル」は避けたほうが良いようで…。
元客室乗務員の呼びかけについて『LAD BIBLE』『DailyMail』など、海外メディアが報じました。
■緊急時の避難時、ビーチサンダルは不向き
過去に客室乗務員として働いていたトニー・クナ氏によると、素足を出すビーチサンダルは足の臭いを機内に漂わせる弊害がある以外に、機内で緊急事態が発生した場合、悲惨な結果になりかねないとのこと。
その理由として「緊急時にはあらゆる種類の破片が飛び交い、出口への通路を妨害する可能性がある」背景が挙げられるといいます。
「足が“適切に覆われていない”と、速やかに避難することが難しくなる」「航空安全情報として規定されていなくとも、履物は緊急時において重要な役目を果たす」と説明するトニー氏。
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■緊急時に要となってくる「靴の選択」
「想像してみてください。割れたガラスの破片や、火、金属片などが混在する通路を素足で走るようなものです」「映画『ダイ・ハード』の(主人公)ジョン・マクレーンになったようなものですが、それよりももっとひどい状況です」と最悪の状況を想定します。
もちろん前提として、そのような緊急事態に見舞われないことが一番ですが、万が一、陥ってしまった場合、靴の選択によって事態を悪化させるようなことは避けるべきとのこと。
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■「緊急時に備えてできる最善の策のひとつ」
またビーチサンダルの件については、航空災害について記した本の著者、クリスティーン・ネグローニ氏や、アメリカン航空の客室乗務員、アンドレア・フィッシュバッハ氏も同様の意見を示します。
「乗客が緊急時に備えてできる最善の策のひとつは、離着陸時に靴を履くことです」とクリスティーン氏。「多くの航空会社は義務付けてはいませんが、わたしはそうすべきだと思います」と見解を示します。
「緊急時の飛行機から脱出するとき、床はとても熱かったり、あるいは冷たかったり…。または油まみれだったり、火がついていたり、場合によっては、とうもろこし畑だったりするかもしれない」とあらゆる状況に備えて、離着陸時はとくに靴を履く重要性がある、と訴えました。
【黒木ゆず】
大阪在住、飲み歩き大好きライター。
お笑いライブとELLEGARDENとハリポタが生きがいです。
翻訳ネタのために、日々、海外のとんでもエピソードをチェックしています。
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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず)