米アップル「旧iPhoneの速度低下」で米国で訴訟問題 ユーザーに和解金支払いへ

2017年から訴訟が始まった「旧iPhoneの速度低下」に関する問題。米国内の該当ユーザーに支払いが決まり…。

スマホを触る女性

今や多くの人が所持している米アップル社によるスマートフォン「iPhone」。数年前から発生していた古い機種を巡る訴訟問題に終止符が打たれました。

『USA TODAY』『CNN』など海外メディアが報じています。



■2017年から訴える声「iOSアップデートで速度低下」

2017年12月から2018年6月にかけて、米国では「iOSのアップデートを用いて古いiPhoneのバッテリー性能を“意図的”に低下させた」と主張する66件の集団訴訟が発生していました。

問題発生の2017年当時、同社では、消費者向けの文書にて動作が遅くなった旨を謝罪、交換用バッテリーの値下げを提案。

また「2016年のソフトウェア・アップデートが『アプリの起動に時間がかかる』といったパフォーマンス低下につながった可能性がある」といった見解を示していましたが、“意図的”という指摘には一貫して否定。



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■同社は5億ドルの支払いに同意

一部ユーザーからは「速度低下は最新モデルを購入させる目的では」という指摘の声も上がっていましたが、同社は「古いバッテリーによる自動的なシャットダウンを防ぐための設計」といった意図を説明していました。

なお、カリフォルニア州のサンノゼ連邦地方裁判所が公開した文書によると、同社は5億ドルの支払いに同意したとのこと。

また、訴えを起こしたiPhoneユーザーのうち二名は和解案に異議を唱え控訴しましたが、いずれも却下されたとのことです。



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■米国内で期限までに提出したユーザー向け

対象となるiPhoneモデルは、2017年12月21日より前に「iOS 10.2.1」以降が搭載された「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」「iPhone SE」、また同日以前に「iOS 11.2」以降が搭載された「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」。

ただし、いずれも米国内で2020年10月の期限までに定められた請求書を提出した該当ユーザーに向けたものとなります。

約3年の月日を経ての和解金となってしまいましたが、ようやくユーザーの手元に渡ることが明らかとなりました。

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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず

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