実在の人物を演じると光るベン・フォスター 破天荒な作家を演じた『キル・ユア・ダーリン』は必見
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ベン・フォスター。見事な熱の入れ方。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『アウシュヴィッツの生還者』の公開を記念して、ナチス・ドイツの強制収容所「アウシュヴィッツ」から生還した実在の人物、主人公のハリー・ハフトに扮しているベン・フォスターです!
■ナチスの強制収容所から生き延びた男
現在公開中の『アウシュヴィッツの生還者』は、1940年代に活躍した実在のプロボクサー、ハリー・ハフトの半生を、以前ご紹介した『スリーパーズ』のバリー・レヴィンソン監督が映画化した重厚な作品。
1925年、ポーランドに生まれたハリー・ハフトは、ユダヤ人だったため、第二次世界大戦中にナチス・ドイツのアウシュヴィッツ強制収容所に収監されましたが、その後生還し、プロボクサーとして活動していました。彼が生き残れたのは、ユダヤ人同士が戦い、負けた者が殺されるナチス主催の描けボクシングで、勝ち続けたからだというのですが…?
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■一目瞭然な体型づくりの妙
このハリー・ハフトを演じているのが、1980年10月29日、アメリカ生まれのベン・フォスター。
俳優は、自身が演じる役にあわせて、体づくりをするプロですが、特に本作でのフォスターの熱の入れようは見事。強制収容所時代のハフトと、プロボクサー時代のハフトを比べれば、一目瞭然です。
妻のローラ・プレポンも、インスタグラムで、この作品で「夫のフォスターがすばらしい演技をしたことを誇りに思う(I’m so proud of my husband for his incredible work in this movie.)」 と絶賛しています。
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■破天荒な実在の作家を演じたら
そうした意味で、ベン・フォスターが実在の人物を演じる時、彼の熱の入れ方は見事に役に反映されている印象です。
そこでおすすめなのが、フォスターが実在の作家ウィリアム・バロウズを演じた『キル・ユア・ダーリン』(2013年)。
本作は、1950~60年代に、性の解放や自由恋愛をうたった「ビート・ジェネレーション」を代表する詩人、アレン・ギンズバーグ(ダニエル・ラドクリフ)が、1944年に入学したコロンビア大学時代を描く青春映画ですが、バロウズも同じく「ビート・ジェネレーション」の旗手として知られています。
実際のバロウズは、麻薬中毒者で、妻のジョーンを射殺する事件を起こしたそう。本作でフォスター演じるバロウズの登場は少しですが、そこから漂う破天荒な雰囲気に注目です。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)