元テレビマン「テレ朝の挙動がおかしい」 ジャニーズ問題の報じ方に苦言 東山紀之『サンデーLIVE』では一切触れず

国連の会見を受けて…『報ステ』の報道について「最悪な内容になっていました」と理由を語りました。

ジャニーズ事務所

5日、元テレビマンで放送作家歴26年の長谷川良品さんが、自身のYouTubeチャンネルを更新。

国連が言及した、ジャニー喜多川の性加害問題についてテレビがどう報じたかを解説するなかで、「テレ朝の報道姿勢に疑問」と苦言を呈しました。



■「明らかにテレ朝の挙動がおかしい」

4日、日本記者クラブで会見を行った国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会。

ジャニー喜多川の性加害問題について「同社のタレント数百人が、性的搾取と虐待に巻き込まれるという、深く憂慮すべき申し立てが明らかになった」と伝え、政府に対し「実行犯に対する透明な調査と、実効的な救済を確保すべき」と言及。日本の企業やメディアについては「数十年に渡り、この不祥事の揉み消しに加担した」と述べています。

動画内で、「明らかにテレ朝の挙動がおかしい」と語る長谷川さんは、4日の夜に放送された報道番組ではどのように報じたをまとめています。その結果は…日本テレビ『news zero』が約9分20秒、TBS『news23』が約4分30秒、フジテレビ『Live News α』が約2分20秒、テレビ朝日『報道ステーション』が約4分。



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■有働アナ・櫻井翔不在の『news zero』

なかでも、日本テレビ『news zero』だけがトップニュースとして番組冒頭で扱い、当事者の会のメンバーの辛辣なコメントも放送。ジャニーズ事務所の杜撰な対応についても踏み込んでいた内容だったと振り返ります。

金曜日ということもあり、月曜~木曜キャスターの有働由美子アナ、月曜キャスターの櫻井翔さんが不在のため、VTR明けにコメント受けがなかったことに長谷川さんは「残念」としながらも、「若手の女子アナがキャスターを務めているので、受けようがないというか、荷が重い」と理解を示しました。

TBS『news23』について、VTR構成は踏み込んだ内容ではなかったものの、メインキャスターである小川彩佳アナが受けのコメントを出していたことを評価。また「そもそも報道色の薄い番組」という、フジテレビ『Live News α』については「報道しただけでもまだマシといったところ」と見解を示しました。



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■受けのコメントなし「“逃亡”を意味します」

長谷川さんが「今回の報道で一番疑問を感じたのは、テレビ朝『報道ステーション』。最悪な内容になっていました」と言及。この件が流れたのは、番組開始から30分ほど経過してから…と、他の報道番組よりも遅く「視聴率的にもグラフが下がる目立たない時間帯を狙ってのことだと思われます」と予想します。

さらにメインキャスターである、ジャーナリスト・大越健介さんがVTR明けにコメントを出さなかったことに触れ、「ジャーナリストという肩書きを持つキャスターがコメントを避けるとは“逃亡”を意味します」と苦言を呈し、視聴者に「テレビ報道を視聴する上で、そこだけは気をつけて今後チェックしてください」と呼びかけました。

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