結婚相談所で出会った“成人向け”の仕事をしている年下男性 仕事に対する考え方に感銘
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力！ 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
私は、人を好きになりたい。こんなにマッチングアプリ依存になりカジュアル遊びもしたけど、そこは求めていきたい…。
そして、私が開いたアプリは結婚相談所アプリ。なんと、目を疑いました。開いたそこには、6歳年下の男性からお見合い申請が来ていたのです。
それは私が数週間前に、いいねを送っておいた相手でした。いつも、まるで介護保険のパンフレットの結婚相談所だったのに、今、まさに働きざかりの若者のキラキラ笑顔がそこにありました…！
■結婚相談所で起きた奇跡
こんなことが自分の身におこるなんて。今まで結婚相談所で”いいね”が来たとしても、父親に年齢が近いほどの年上、もしくは恋愛経験がゼロに近い同世代、とパターンが決まっていました。もちろん彼らが悪いというわけではありません。が、マッチングアプリみたいにバンバンマッチして…とはなかなかいかなかったのです。
それが現実だと思って大人しくしていました。なのに、そんなキラキラした若者から申請があるなんて、これは夢なのか？ 見たか！ どうだ、全国の婚活アドバイザー！ 私を奇跡の子と呼びたまえ！ と、まだ何もはじまっていないのに興奮していました。
結婚相談所でお見合いといえば、そう｢帝国ホテルでアフターヌーンティー｣。しかも今回はキラキラ若者と。気合いを入れようとも思いましたが、期待しすぎるのは危険です。この〝写真でマッチングしてからの初対面”というシステムは期待をして良い事がひとつもないと、今までの経験から悟っていました。普通に挑もう…。ダメでもアフターヌーンティーが美味しいからいいやと、そう言い聞かせていました。
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■キラキラ若者Sくん登場
結婚相談所は間にカウンセラーさん（婚活アドバイザー的な人）を挟むので、お互いメッセージのやりとりはしないまま、写真だけで探すので少し緊張するのです。帝国ホテルラウンジ前…スーツを着た人がたくさんいる…。この帝国ホテルでのお見合い、相手にビンゴビンゴ言われて私は小室ファミリーを熱唱し店員さんに注意されて以来でした。
どの人だろう？ と、ん？ すぐ目が合った人がいました。とってもニコニコしていて笑顔が素敵だなぁと思った瞬間｢まほさんですか？｣と、声をかけてくれました。え、この人なんだ…！ めちゃくちゃ感じがいい人！ これが彼の第一印象でした。
いよいよお見合いスタートとなりました。和やかな雰囲気、よく笑う彼。写真のイメージ以上のキラキラ若者でした。「キラキラ若者Sくん」と命名。これ、いつものお見合いと違う。なんだか、楽というか、無理してがんばっていない自分がいました。ちょっと自分を出してチャレンジしてみたくなりました。
｢結婚相談所って、堅苦しくないですか？ 帝国ホテルって…みんな同じような写真だし｣こう言ってみました。すると、｢わかります、こんなのいつもの自分じゃないですよね、早くスーツ脱ぎたいですもん、写真撮るのも恥ずかしかった｣。やっぱりこう返ってくると思っていました。ここから私たちは最速で仲良くなっていき、話が盛り上がっていきました。
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■お互いのカミングアウト
話が盛り上がってくると、伝えなければいけなくなるのがお仕事のこと。結婚相談所のプロフィールには｢マスコミ関係｣と書いていました。相手からしたら気になるプロフィールだと思います。
キラキラ若者Sくんにカミングアウトをしなければいけない。その前に、なぜキラキラ若者なのに結婚相談所にいるんだろう？ まだ若いし相談所にいなくてもすぐ売れていきそうな感じなのだが…。まずはその辺りも聞いてみました。
｢すぐ、結婚できそうですけどね、Sさん｣と問いかけると、彼は｢いやぁ…｣と返答し、少し空気が変わりました。そして｢やっぱり僕の仕事が嫌なんだと思います、女性からしたら…｣との言葉。
えっ、どういうこと？ プロフィール、普通の職業じゃなかった？ ｢プロフィールに書いてあったと思うんですけど、僕の副業…｣しまった。ちゃんとプロフィールを読まない癖が出ていました。”カジュアルマッチングアプリ癖”がなかなか抜けなくて、写真だけで右スワイプ、ちゃっちゃと会うというマイルーティーンだったから…。
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