じつは、およそ1割しか知らない「ジブリ」の意味 いま改めて知ると感慨深い…
宮崎駿監督は、ある思いを込めて「ジブリ(GHIBLI)」と命名していました。※本記事に新作のネタバレは含まれません。
巨匠・宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が、主題歌や声優、ストーリーなどが一切明かされないまま14日から劇場公開されました。
これまで数々の名作を生み出してきたスタジオジブリですが、「ジブリ」とはどういう意味か知っていますか?
■「ジブリ」はイタリア語で…
スタジオジブリは、『天空の城ラピュタ』製作時に、『風の谷のナウシカ』を製作した出版社である徳間書店が中心となって設立。
スタジオジブリの公式ページでは「ジブリの綴りは『GHIBLI』、サハラ砂漠に吹く熱風を意味するイタリア語です。第2次世界大戦中に使用されたイタリアの軍用偵察機の名前でもあり、飛行機マニアの宮崎監督が命名しました」と説明されています。
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■宮崎監督「日本のアニメーション界に熱風を」
また「ジブリ」には「日本のアニメーション界に熱風を起こそう」という宮崎監督の思いも込められており、正しい発音は「ギブリ」。
このことは『金曜ロードショー』(日本テレビ系)の公式ツイッターにて「発案の際に監督が勘違いしていて、“ジブリ”と名付けられたそう。そのため、海外では『スタジオギブリ』と呼ばれてしまった…という後日談も」と紹介され、話題になりました。
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■「熱風」と答えられた人はおよそ1割
ちなみに、fumumu編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「ジブリ」という言葉の意味に関する調査を行なったところ、「熱風」を意味する言葉だと回答した人は、全体で14.9%。
「深い森」だと思うと答えた人が51.6%、「物語」が17.3%、「妖精」が16.2%でした。
豊かな自然が描かれた作品も多いことから、森や自然のイメージを持っていた人が多いのかもしれません。
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■事前情報一切なし、異例の新作
日本のアニメーション界のみならず、世界に熱風を吹かせた宮崎監督。引退宣言を撤回し、7年かけて製作された『君たちはどう生きるか』はまさに異例づくし。
初日に鑑賞した人々からは、改めて宮崎監督を称賛する声も見受けられます。
事前情報がなく、まっさらな気持ちで鑑賞できるのはいまだけ。そう考えると、劇場へ足を運ぶこと自体がとても貴重な体験に思えてきますね。
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(文/fumumu編集部・衣笠 あい)