『コクリコ坂から』誰もいない席に「朝ごはんが置かれる理由」に驚き そうだったのか…
「お母さんの分」として空席におかれる食事。じつはこんな理由があったのです。
14日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、スタジオジブリの『コクリコ坂から』を放送。
序盤の「朝ごはんを食べる場面」は、挿入歌も含めて印象深いシーンの1つですよね。
■空席に置かれる“お母さんの食事”
舞台は1960年代の神奈川県横浜市で、当時の人々の暮らしぶりが分かる細やかな描写も同作の見どころ。
下宿「コクリコ荘」は主人公の松崎海が切り盛りしており、皆で朝食を取る場面では、誰も座らない席に“お母さんの分”として、海の母・良子の食事が用意されます。
良子はアメリカへ留学中であり、コクリコ荘にはいないはずですが、一体なぜ…?
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■遠くにいる家族の無事を祈る「陰膳」
この“お母さんの分”について、2020年8月に同作が『金曜ロードショー』で放送された際、番組公式ツイッターが「空席に用意され、祖母の花が『お母さんの分』と話しているおかずは『陰膳』と呼ばれるものです」と解説。
「陰膳(かげぜん)」とは、「旅で遠くにいる家族が食べ物に困らないように食事を用意して無事を祈る…という、安全祈願のためのものです」とのこと。
そんな意味があったのですね…!
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■コクリコ荘の朝食メニュー詳細
海が作っているコクリコ荘の朝食は、スタジオジブリファンの間で「ジブリ飯」の1つとして親しまれています。
この日の朝食は、わかめと豆腐の味噌汁、ハムエッグ、千切りキャベツ、納豆。改めて再現すると、こんなにちゃんとした朝ごはんを久しく食べていないな…とも気付かされます。
なおfumumu編集部が以前、全国の10代〜60代の男女1,000名を対象に実施した調査では、全体で32.8%が「朝食を食べずに学校や職場に行くことがよくある」と回答。同作を観た後で、「ちゃんと朝ごはんを食べようかな」と思う人もいるかもしれません。
(※ごはんと味噌汁の位置が誤っていたため、正しいものに差し替えました)
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■宮崎駿が「目玉焼きに何かける?」論争に決着
ちなみに、コクリコ荘の朝食のメインである目玉焼き(ハムエッグ)にまつわるこんな豆知識も。
今年1月にスタジオジブリ公式ツイッターは、「目玉焼きにはソースか醤油か塩かという議論が 『目玉焼きは洋食なのでソースです』という宮崎さんの一言で終了しました」と投稿。
永遠のテーマだった「目玉焼きに何をかけるか論争」に、巨匠・宮崎駿さんが終止符を打ったとあって、この投稿は多くのメディアで報道され話題に。
きっと海たちも、ソースをかけて食べているのかもしれませんね。
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