かつてはクラスメイトとして過ごしていた友人が、同窓会で再会したら全くの別人になっていた…という話は珍しくありません。社会に出ることによって醸造された様々な価値観がぶつかり合い、再び繋がる縁もあれば、そうでないこともあるでしょう。
近日、中国のSNSに「同窓会でノーブランドバッグを持って行ったらバカにされた」という体験談が共有され、大きな話題を呼んでいます。
■「バカにしたような目つき」
この「ブランドバッグ論争」が沸き起こったのは、中国版ツイッターと呼ばれるWeibo。投稿主は自身が購入したという複数のバッグを撮影した写真をアップしながら
「30歳でこれを使うのは恥ずかしいですか?」と問いかけ、これらが同窓会で「バカにしたような目つきで見られた」と告白しました。
旧友達は言葉にはせずとも、明らかに「見下すような目線」を向けてきたのだそう。
更に「本当に分からない。必ずブランドバッグを持っていなきゃいけないものなの? もってない人は仕事ができないとか、生活レベルが下だと見なされるってこと?」と、苦しい胸中を明かしています。
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■苦しくなり思わずネットに投稿
元々ブランド物に全く興味がないと話す投稿主は、ノーブランドであれど小綺麗なバッグを持つよう心掛けていたそうですが同窓会で出会った旧友たちは皆が何かしらの有名ブランドを身に着けていたとのこと。
自信を嘲笑うかのような周囲の態度に納得がいかず、ついWeiboに書き込んでしまったと投稿に至った経緯が説明されました。
このボヤキを受け、ネット民からは「恥ずかしいわけないでしょ!!私なんか会社からタダでもらったトートバッグを使ってるよ」「私は26歳だけど60元(約1200円)の鞄で出勤してるよー。人の目を気にすることなんてない。大事なのは使い心地」といった励ましが寄せられました。
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■ブランド主義が変化
同時に「ちょっと考えすぎなんじゃないの?何か言われたわけじゃないんだよね…?」「こじらせすぎ」「実はブランド物が欲しいって思ってるんじゃないの」などの意見も噴出しましたが、複数のユーザーからは「そんな居心地の悪い同窓会、今後は断れば良いじゃん」「本当に仲の良い人とだけ繋がって、近況報告兼ねてちょっと遊ぶぐらいが一番気楽だよ」「自分が『合わないな』と思う人とは関係を断ち切るのも一つの手だと思う。ハッピーに過ごしてね」とアドバイスが。
近年、著しい経済成長を見せると同時に若者の間でも「格差」が話題となりつつある中国。きらびやかな生活がSNSに飛び交う一方で「固定概念から解放され、自身が一番良いと思う物を持てば良い」と考えるユーザーが増加しているのも事実です。
富の象徴である「ブランド物」を一番とする文化から、徐々に「身の丈に合ったものを」「自分の好きなものを」選択する多様性が徐々に生まれているのかもしれません。
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(文/fumumu編集部・鳳 あゆ子)