谷原章介、名古屋討論会の差別発言に苦言 「税金は健常者だけが負担している訳では…」

名古屋城のバリアフリーに関する討論会にて、車椅子の男性に対する差別発言が飛び出し、波紋を広げています。

谷原章介

6日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)で、名古屋城天守閣のバリアフリー対策に関する討論会の「障害者に対する差別発言」について報道。

5日の定例会議で河村たかし市長が謝罪したものの、当該の発言を「制止しなかった」ことが物議を醸しています。



■天守閣復元のバリアフリー化を討論

名古屋市が主催した、名古屋城天守閣復元のバリアフリー化をテーマにしたの市民討論会で、障害のある人に向けられた差別的な発言が波紋を広げています。

名古屋市では、より忠実な復元を目指すため、新たな木造の天守閣にはエレベーターを設置せず、車椅子利用者・介助社が利用できる小型昇降機を導入するとしてきました。

車椅子の参加者は、「名古屋城・大阪城は車椅子で上がれています」と例を上げ、「今まであったものをなくしてしまう」というのは障害者の排除につながるのではないかとの私見をのべています。



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■差別用語を使って「お前が我慢せえ」

それに対し、参加者の1人は「エレベーターも電気もない時代のものを再構築する話。なんでバリアフリーが出てくるのか。どこまで図々しいのって話しで我慢せえよって話しなんですよ。お前が我慢せえよ」と声を荒らげて反論。

さらに別の男性が便乗し「お前が我慢せえ。生まれながらにして不平等があっての平等なんですよ。(差別用語)で生まれるかもしれないけど、健常者で生まれるかもしれない。それは平等なんですよ。誰がメンテナンスするの。どの税金でメンテナンス毎月するの?」など、身体障害者を傷つける差別的な言葉を発していました。

討論の後に河村市長は「熱いトークもありましてなかなかよかったですね。なんかやっぱりね本物を残しておきたいのよ」とコメントしており、名古屋市民からも非難の声が上がっていました。



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■谷原も差別発言に苦言

後に、批判の声を受けて河村市長は、「(差別発言は)遠慮してくださいよと、とっさに言えるか分かりませんけど、すべきだった」と謝罪。一方で、「いろんな意見が出てくるというのはむしろ当たり前のことなんであってそれを禁止するというのはなかなか恐ろしいことですよ」とも補足しています。

司会の谷原章介さんは、暴言の一部とされる「どの税金で対応するの?」という言葉フリップでが映し出されると、「税金は健常者だけが負担している訳ではありませんけれども…」とキッパリ。

さらに、「市の主催ですからねこれは、平等に生まれていないこの状況でいかに平等な機会を与えるかっていうのが大事だと思います」と、苦言を呈しています。



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■「人を傷つけるほうが恐ろしい」と困惑

キャスターのサヘル・ローズさんは、冷静な口調で発言している車椅子男性に対し、差別発言をしていた人物が「お前は」など荒い口調だったことも問題視。

谷原さんも「拍手が巻き起こったのは理解できないね」「何のために城を再建し直すのか考えてしまいますね」「発言を禁止するのは恐ろしいというのはおっしゃるとおりだと思いますが、人を傷つけるほうがよっぽど恐ろしい」と、困惑気味に語りました。

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(文/fumumu編集部・星子

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