フランス人ユーチューバー、デモ激化の現状語る 「パリはゴミで埋め尽くされ…」
フランス人ユーチューバーのベベちゃんが、母国におけるデモ激化の現状について伝えました。
3日、日本在住のフランス人ユーチュバー・ベベちゃんが、自身のYouTubeチャンネル『Bebechan-日本のフランス人』を更新。
母国の現状について詳しく語り、視聴者から多くのコメントが寄せられています。
■年金改革案をめぐりストライキ発生
現在フランスでは、市民による大規模なデモ活動が行なわれています。ことの発端は、現在の大統領であるエマニュエル・マクロン氏が、年金の受給開始年齢を62歳から64歳へ引き上げる改革案を発表したこと。
この改革案は、国内における労働環境のさらなる悪化が懸念され、反対する労働者たちはストライキを実施。ベベちゃんによると、ごみ処理業者のストライキによって「パリはゴミで埋め尽くされ、ネズミが増えて、悪臭が充満」したといいます。
「トラック運転手が配達を拒否」「教師でさえストライキを起こし、若者が授業や試験を受けられなくなりました」など、法改正に対する怒りの声が爆発している様子を伝えました。
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■強行採択がデモ激化の要因と説明
また、この状況に伴い「デモを利用して窃盗、破壊などの暴力行為に及ぶ人たちが増加している」と説明するべべちゃん。改革案やデモに関心のない人たちが、緊迫した状況を利用し、犯罪行為に及ぶことで、事態を深刻化させているといいます。
さらに今回、マクロン氏が、憲法の“特例規定”である49条3項を用いて強行採択に至った点も、デモ激化につながった大きな要因と説明。国民の声を無視した行ないが「フランス国民の目から見たら、マクロン大統領は独裁者のような存在です」と説明しました。
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■「フランス革命」の歴史を持つフランス
かつてフランス革命によって自らの王を手にかけた歴史があるゆえ「そのときから、戦って社会を変える文化が根づいています」「国民が全力で反抗するため、フランスは変化しにくい国なのです」と言及するべべちゃん。
「なにか変化が起こりそうになると、国民は積み上げたものを失う恐怖を抱きます。なので、いつもデモが起こる」とも話し、まもなく母国に一時帰国するとのことで「母国の実態を目にするのが少し興味深いです」と語りました。
動画には「身近な問題としてリアルに感じることができました」「良し悪しについては控えますが、デモにかこつけた暴徒の被害が少しでも減ることを願っています」といった声が寄せられています。
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