イーロン・マスク氏ら、ChatGPTからのAI競争に“待った” 「リスクを…」

話題になりつつある「ChatGPT」。マスク氏含む専門家らが現状に警鐘を鳴らしました。

イーロン・マスク

30日、アメリカのニュース専門局『FOXニュース』が、実業家のイーロン・マスク氏含む専門家らによる、大規模なAI実験の一時停止を求める公開書簡を報道。

対話型の自動応答システム「ChatGPT」に使われる最新システム「GPT-4」について、それを上回るシステムの開発に警鐘を鳴らしました。


■米アップル共同創業者も署名に参加

マスク氏は、ほかAIの専門家と企業のリーダー1,000人以上と共に、AI開発の一時停止を求める公開書簡に署名。

署名活動を始めたのは、非営利団体「Future of Life Institute(フューチャー・オブ・ライフ・インスティチュート)」で、22日に始まった署名活動には、米アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏や、Skype共同創業者ジャーン・タリン氏、そのほかPinterestの共同創業者エヴァン・シャープ氏含む、多くの著名人が賛同者に名を連ねました。


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■開発を一時停止するよう訴え

「オープンAI」が開発した「ChatGPT」は、Googleやマイクロソフトなど大手AI企業が同様のサービス開始を表明し、開発競争が激化しています。こうしたなか、マスク氏らは、使われているシステム「GPT-4」より高度なAIシステムの開発を少なくとも6ヶ月停止するよう言及。

そのほか、人が作ったコンテンツとAIが作ったコンテンツを区別するための「電子透かしシステム」の重要性や、AIによる経済的・政治的な混乱を回避するための「十分なリソースのある機関」の必要性を示しました。


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■「社会に深刻なリスクをもたらす可能性」

書簡では「人間と競合する知能を持つAIシステムは、社会に深刻なリスクをもたらす可能性があるため、それ相応の注意を払って計画し、管理を行うべき」と開発が激化する現状に警告。

また「残念ながら、そのような計画・管理は行われていません」ともつづり、「社会はこれまでも壊滅的な影響をもたらす可能性があるテクノロジーに“一時停止”を行なっています」と述べています。


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■「すでに社会の影響を感じる」「100%賛成」の声

番組に出演したジャーナリストのダグラス・マレー氏は、今回の件に対し「かなり前例のないことであり、強い懸念を感じます」などコメント。

また動画には「AIへの動きは早すぎる。主流になってからまだ数年しか経過していないが、すでに社会の影響を感じる」のほか、「なんて時代に生きているの」といった声も。

そのほか「これについては100%賛成」「うわー! これで思い浮かんだのはアインシュタインやほかの科学者が原子爆弾について懸念を表明したときだ」といったコメントも寄せられています。

★該当の動画はコチラ!

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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず

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