栗山監督、決勝9回で大谷選手を登板させた意図 「勝ったから言えますけど…」
MLBネットワークのインタビューで、栗山監督が大谷選手の登板に至るまでの経緯を語りました。
日本時間の22日、アメリカのローンデポ・パークにて行なわれたワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)決勝では、日本とアメリカが激戦。
試合後のインタビューでは、チーム「侍ジャパン」を率いた栗山英樹監督が大谷翔平選手への想いを語りました。
【動画】MLB Network「決勝後インタビューに答える栗山監督」
■大谷選手がトラウト選手と対面
同日の決勝では、日本がアメリカを3‐2で破り、14年ぶり3度目の優勝を果たしました。
試合では、2回、アメリカに先制された日本ですが、村上宗隆選手のソロホームランで同点に。その後4回、岡本和真選手のソロホームランで2点リードとなるも、8回、ダルビッシュ有投手がソロホームランを打たれ、再び1点差に。
1点差リードで迎えた9回、大谷投手がマウンドに上がり、チームメイトでもあるマイク・トラウト選手と対面。ツーアウトの場面で空振り三振を奪い、見事チームを勝利に導きました。
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■「ダルビッシュと大谷をつないでいこうと思ってた」
チームを率いた栗山監督は、「MLBネットワーク」のインタビューに答え、9回に大谷投手を登板させた意図について「もしリードしていければ、日本で一番良いピッチャーであるダルビッシュと大谷をつないでいこうと思ってたんで」とあらかじめ想定していた流れだったと説明。
続けて「(大谷投手に)体の状態を確認したら大丈夫だったんで。やりました」と登板に至った経緯を明かしました。
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■「もう翔平にやられたら納得がいくので」
また記者から「若い頃から大谷投手のことを知っているうえで、ここで彼を登板させたときの気持ちは?」と聞かれた栗山監督は、「勝ったから言えますけど…本当にずっと成長している姿を見てきたんでね。もう翔平にやられたら納得がいくので」とコメント。
盟友・トラウト選手との大勝負を見せた大谷投手のプレーに「本当によく投げてくれました。良かったです」と称賛の言葉をおくりました。
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■「栗山監督は影のMVP」と反響
最後には「日本のピッチャーの若い子たちに力があるとは思ってたんですけども、これだけのバッターに通用したってのはすごく大きな意味があるし、日本の野球がアメリカの野球に本当に近づいてきてるっていう実感が持てたんで、本当に嬉しいです」と喜びをあらわにした栗山監督。
白熱の試合を繰り広げた侍ジャパンに、SNS上では「選手の皆様、栗山監督、お疲れ様でした!」「優勝おめでとう! ダルが打たれたときは打ちひしがれたが、それがあったからこそ最後トラウトと大谷になった。栗山監督は影のMVP」といったコメントが寄せられています。
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