「アジアの最優秀助演男優賞」受賞 宮沢氷魚の作品ならコレ! :『his』(2020年)
アンダー40俳優「イケメン」のススメ:宮沢氷魚。表情の奥にあるもの。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま「イケオジ」になるのが確実の、イケメン俳優出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、アジア全域版アカデミー賞『第16回アジア・フィルム・アワード』で最優秀助演男優賞に輝いた宮沢氷魚さんです!
■祝・アジアの最優秀助演男優賞
『アジア・フィルム・アワード』は、“アジア版アカデミー賞”とも呼ばれ、アジア全域から映画関係者が集まる祭典です。
第16回目となる今回は、香港故宮文化博物館で行われ、日本が誇るイケメン代表格の1人、宮沢氷魚さんが最優秀助演男優賞を受賞しました。
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■新しい扉を開く『エゴイスト』
宮沢さんが同賞を獲得したのは、『エゴイスト』での演技が評価されたから。同作は、2020年に亡くなった高山真さんの自伝的小説の実写版で、ゲイであることを隠して生きてきた主人公の浩輔(鈴木亮平さん)と、恋人となる龍太(宮沢さん)の関係が描かれています。
1994年4月24日、アメリカ・カリフォルニア州で生まれた宮沢さんらしく、「この映画は、映画だけでなく、新しい人生の形、人の捉え方、接し方など、様々な扉を開いてくれると信じています」と英語で受賞の喜びを語っています。
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■表情だけで秘密を隠す
そんな宮沢さんのイチオシおすすめ出演作は、やはり2020年の『his』でしょう。
本作も、宮沢さん演じる主人公の井川迅はゲイで、そのことを知られないように田舎で暮らしているという設定。そこへ、13年ぶりに、別れた元恋人の渚(藤原季節さん)が、娘を連れて突然目の前に現れます。
そして物語は進んでいくのですが、ゲイである秘密を抱えている迅は、終始多くを語りません。モデルとして活動していた長身の宮沢さんが、淡々と表情だけで、その心情を演技はさすが。後にアジアが認める片鱗が垣間見えるでしょう。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)