ワシントン大学が警告 「このブランドの服は着用しないで」その真意とは
ワシントン付近で特定の服装を狙った強盗事件が連続。大学側がついに警告へ。
アメリカのワシントン大学から在学生に向けて「このブランドの服は着用しないで」という警告が打ち出されました。
その理由は近日発生しているという「追い剥ぎ、恐喝」の対象になってしまう可能性がある為、とのこと。
異例の発表に、多くの学生から困惑の声があがっています。
■「脱げ」と強要
現地メディア『デイリーメール』によると、近日ワシントン大学付近で高級ダウンジャケットで有名な「カナダグース」を着用した生徒が相次いで襲われるという事件が発生したのだそう。
1月にこのダウンジャケットを着た学生が3人の不審人物に囲まれ「それを脱げ」と強要された後、全身を殴られたことがわかりました。
幸い通りかかった警察により該当の生徒は一命を取り留め、3人の犯人も捕まったようですが、これで万事解決…という訳にはいきませんでした。
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■学生の他にも被害が…
続いて2月上旬、またもや大学付近でカナダグースを狙った犯行が行われます。
被害者は弁護士のジュリアン・カフマン(Julian Kaufman)さん。彼女は家族とワシントンの街を歩いていたところ突然不審者にピストルを向けられ「そのジャケットを脱げ」と命じられました。
ジュリアンさんは自身と家族の命を守るため、命令の通りジャケットを脱いで渡したところ、犯人はそれを持って逃走、所謂追い剥ぎにあったと証言しています。
このような事件が連続したことから、大学側は「カナダグースをなるべく着ないで」と通達せざるを得ない羽目になりました。
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■高級であることが理由
『デイリーメール』は一連の事件について「カナダグースのダウンジャケットは一番安いもので数百ドル、高いものは1500ドル程の値段で売られている高級品です。その質の高さから富裕層には相当な人気があり、もちろん裕福な家庭で育った大学生の間で流行しているアイテムの1つであることも事実」と報道。
その上、腕にワッペンのついたデザインが一目で「カナダグースだ」とわかることから、狙われやすい状況にあるのではないかと分析しています。
これは他の高級ブランドにも言えることで、貧富の差が広がり続けるアメリカで大きな懸念事項になっていると言えるでしょう。日本も他人事ではないかもしれません。
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(文/fumumu編集部・鳳 あゆ子)