アプ活で会ったイケメン男子の“束縛”の真意は…？ 「私は騙されない」と誓うも…
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力！ 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
イケメンだけど、話しだすと芝居口調でまるで劇団員の6割妻夫木聡くん。ですが、なんだか波長が合ってしまい、「この人ともっと一緒にいたい」と自然に思えました。
食事のあと、彼は「じゃあ、ホテルでも、行こうか♪」の言葉を受け入れ、夜のホテル街へと…。
■6割妻夫木聡とカジュアルな関係に
マッチングアプリは人間が180℃変わる。そう、私は変わってしまったのです。だってまた、さっき会ったばかり人と、ホテルに…。
今まで私は、そんなことをする子ではありませんでした。恋愛経験はそんなになく、真面目なお付き合いだけ、付き合えば長いという純愛主義で生きてきました。でも、今は違います。「マッチングアプリで”カジュアル男”を引いて、真剣交際に発展させる」という実験をしている。いや、もう真剣交際とかどうでもいい。イケメンとマッチングして遊べたら、ラッキー。こんな感覚になっていました。罪悪感は皆無。だって、目の前には、6割妻夫木聡がいるんだから！
そして部屋に入り…緊張しながらも「神様…こんなかっこいい人を、わたくしめなんかに与えてくださりありがとうございます」。心からこう言ったことを今でも覚えています。そして、イチャイチャタイムが終わり、お話する時間に。そこで彼からきました、あの質問が。
「ねぇ、何してる人なの？♪ 何者？」 あ、そうか。親密になればなるほど、これは避けては通れないよな。芸人であることをサラッとカミングアウトすると、6割妻夫木聡くん、目がキラキラし始めました。
「知ってる！ 知ってる！ まぽちゃんのこと！ 嬉しい！」 かわいい…。なに今の反応。素直。しかも、まぽちゃんに呼び方が変わっている。
「なんかさ、嬉しいよ！ まぽちゃんに出会えて」という彼に、「そう？ ありがとう。だから、承認欲求は、仕事で得たいよね。男では得なくていい。応援してくれてる人たちもいるし、成功していきたいから」 めちゃくちゃかっこつけてみました。6割妻夫木聡に、自律した女をプレゼンしていかないと。夢中にさせていかないといけないから。
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■謎の束縛
すると6割妻夫木聡は「そうなんだ…。俺も、ちょっと変わったことしてるよ」と切り出し、あるプロになって、大会に出たりしてる、でも食っていくのには厳しい職業とのこと。ちょっと同じ匂いがしました。この人、楽だなぁと。なので、さらに意気投合してしまう私たち。ここで、カジュアル男によくする質問を彼にもしてみました。
私「なんで遊ぶの？」
6割妻夫木聡「うーん、やっぱり承認欲求じゃないかなぁ」
私「人を好きにならないの？付き合わないの？」
6割妻夫木聡「好きっちゃ好きになるけど…うーん」
カジュアル男たちにこの質問を投げかけると、全員、しりすぼむ。「これ以上、この質問は眠くなるからやめて」みたいな空気にする。何故だろう。承認欲求ってそもそも何なの？ すると、6割妻夫木聡が、私の心をかき乱してきました。
「でも、まほちゃんは遊ばないでほしい」 なんで？ どういうこと？ 「まほちゃんは、俺と遊べばいいのにって思う」…なにそれ。もうヤキモチ？ でも遊び、なの？ 交際はしないの？ ここで、じゃあ、付き合ってよと言ってはダメな気がしました。それを言ったら負けな気がしました。なので「なんでそんなふうに思うの？」とシンプルに聞くと、「男の独占欲かな」と言いました。
男の独占欲…。そのときは「そんなものがあるんだぁ～」と新鮮でしたが、今は「わがままだなぁ」と思います。それって、責任はとりたくないけど、遊びたい、でもヤキモチは妬くってことなのかなと。女性がカジュアル男たちに騙されていくのは、ただのわがまま独占欲男なのに「彼は私に惚れてる」と勘違いしてしまうから？
私は、騙されない。というか、慎重にいかないと危険。なんだかんだ、カジュアル男に恋してしまったらマズイことになるだろうから…。
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■本気になってはいけない
朝になりました。楽しかった時間はあっという間に終了。私は仕事があったため、起きて家に帰らないといけない。チラッと彼を見ると、寝ている。しかも、泥のように寝ている。起こして「もう行かないと」と伝えると、「えー、ここ15時まで使えるんだよ♪ まだ寝ようよ♪」と彼。
え、なに、暇なの？ 平日だけど。そして、本当に寝ている彼。でもまぁ、まだ少しゆっくりしようと横で携帯を見ていたら、あっという間にもうすぐ昼間。彼はまだぐーぐー寝ている。
「この人…。なんか、あんまり頑張ってないんじゃないかな…。仮に付き合って一緒にいたら、運気的なものが落ちる気が…」なんて思いながら、時間がないのでバタバタと準備をしていると、なんとか目を覚ました彼の顔を見ると…えっ！ 朝なのに妻夫木聡じゃん！ 結局、顔面で許してしまうのでした。
駅まで一緒に会話しながら歩いているなか、彼の住まいは都内からけっこう離れていることが判明。いまだ…！！ ここで、余裕のある女、登場。夢中にさせるチャンス！ 「そんな遠いんだ。じゃあ、もう会えないね」。よし、決まった。しかも、重い感じじゃなくて、明るく、あなたには会えても会えなくてもどっちでもいいのよ感、出せました。
すると、6割妻夫木聡は「そんなことないよ。都内くるし、都内きたときは、まぽちゃんに連絡するね」と焦っている様子。これは、効果あり？ 脈ありか？ とりあえず、このくらいに今日はしておこう。こんなに気に入った人だもん。大切にしてゆこう。
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