俳優のキャスティングに“SNSフォロワー数”が影響? 約7割「不思議はないと思う」
山寺宏一さんが番組で明かした、俳優のキャスティング事情。業界関係者に取材してみました。
インターネット上で強い発信力・影響力を持つインフルエンサーの存在が注目される昨今。タレントや俳優のキャスティングにも、「SNSのフォロワー数」が影響することがあるという話も…。
fumumu編集部では、この問題について業界関係者への取材を含め、調査してみました。
■声優のキャスティングにも影響?
今年11月放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)にて、声優の山寺宏一さんが、SNSの使いかたが上手でフォロワー数が多い若手声優に嫉妬しているとぽろり。
“レジェンド”とも称される山寺さんほどの人が、なぜ若手のSNSを気にするのかという流れになると、山寺さんは「最近はなんとね、フォロワー数とかそういうので、アニメのキャスティングもするって噂を聞いたの。これはいかんなと…」と昨今のキャスティング事情について明かし、視聴者からも驚く声が相次ぎました。
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■約7割「不思議はないと思う」
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「俳優やタレントのキャスティングにSNSのフォロワー数が影響していたらどう思うか」調査を行なったところ、「いまの時代、不思議はないと思う」と答えた人が66.4%、「それはおかしいと思ってしまう」と答えた人が33.6%でした。
多くの人が、SNSのフォロワー数はキャスティングする上で無視できない要素になっていることに「不思議はない」と感じているようです。
■関係者「資料に必ず記載されている」
この問題について、業界関係者に取材したところ「タレントのSNSフォロワー数は出演者を選ぶ際の資料に認知率、人気度とともに必ず記載されています。特記事項としてアピールしている人も少なくありません」といいます。
山寺さんの発言を受けて、番組放送後には批判的な声も少なくありませんでしたが、逆にそれを上手く活かしている人も少なくないと考えると、決してネガティブなことではありませんよね。
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■「リスクの高い投稿」などもチェック
なお、「単にフォロワー数の多さだけでなく、過去に炎上していないか、リスクの高い投稿をしていないか、投稿のエンゲージメント率が高いかなどもチェック」しているそう。なかでも、「投稿が『ポジティブなネットニュース』になりやすい人は評価が高いです」とも話していました。
言い換えれば、大好きなタレントや俳優のSNSをフォローするだけでも“応援”に繋がるわけであり、演者もファンもこの時代の流れを活用し、交流を楽しむことが求められるのかもしれません。
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(取材・文/fumumu編集部・衣笠 あい)