乙武氏「助けてもらう」しんどさに言及 「当たり前と思うな」問題に私見
乙武洋匡さんが「助けてもらって当たり前に思うな」という意見に一定の理解を示しつつも「助けを求めるしんどさ」に言及。
22日、作家の乙武洋匡さんが、自身の公式ツイッターを更新。
「助けてもらって当たり前に思うな」という意見がネットで散見される中、「助けを求める側」の心理的負担にも言及して反響を呼んでいます。
■ずっと助けてもらうのも「なかなかしんどい」
乙武さんは22日、ツイッターで「『助けてもらうことを当たり前と思うなよ』というご意見もじつにごもっともなのですが」と前置きをしつつ、「『日々、助けてもらわないと生きていけない』という人生も、なかなかしんどいものであるということに、ほんの少しばかり思いを馳せてやってもらえるとうれしいでやんす」と発言。
本人の好む好まざるにかかわらず「助けてもらわないといけない」日々が延々と続く生活に対し、想像力を働かせることを即して「いいね」が寄せられています。
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■リプ欄には賛否両論様々な意見
昨今では、障害を持つ人がバリアフリーの行き届かないシステムに苦情を訴えて、「感謝が足りない」と炎上したケースも。
また障害者にかぎらずとも、子育て中や高齢などで思うように動けず「助けをが必要な人々」は少なくないものの、ネットでは匿名批判も多く「声をあげにくい」傾向があります。
そんな現状に対して穏やかな口調で一石を投じた投稿のリプ欄には、賛否両論様々な意見が集まっています。
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■「当たり前と思って」助けている人も
実業家としても知られるけんすうさんからは、「いつでもなんでも言ってください!」という頼もしいリプライが寄せられ、他フォロワーからの「いいね」も。
リプ欄全体では、「確かに。自立という言葉の意味が先をいきすぎている気がします」「個という言葉が先をいきすぎて、他者への共感性が薄らいでいくのと似ている気がします」「『助けてもらうことを当たり前と思って下さい』が普通の感覚だと思います」などなど賛同の声が集まり、当事者からの経験談も散見されます。
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■「優しい世界」になることを祈る声
多くの共感が集まった今回の投稿ですが、中には「謙虚さ」や「感謝の気持ち」が感じられないケースがあることに言及した「苦言」も。
一方で無条件に助け合う「優しい世界」になることを祈る意見が目立っており、「多分ここで一番大事なポイントは『でやんす』」など、乙武さんの「伝え方のうまさ」に着目する人も見受けられました。
「助けてもらうことを当たり前と思うなよ」というご意見もじつにごもっともなのですが、「日々、助けてもらわないと生きていけない」という人生も、なかなかしんどいものであるということに、ほんの少しばかり思いを馳せてやってもらえるとうれしいでやんす。
— 乙武洋匡 (@h_ototake) November 22, 2022
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(文/fumumu編集部・星子)