よく食卓に並ぶ身近な魚でも、漢字で書くとどんな字になるのか、知らないものも多いですよね。
例えば「柳葉魚」という魚。居酒屋のメニューにもある馴染み深い魚なのですが、何と読むか知っていますか?
■柳葉魚と書いて「ししゃも」と読む
なお、「柳葉魚」の正しい読みかたは「ししゃも」。言われてみれば確かに、大きさやシルエットは柳の葉のようですよね。
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「柳葉魚」を何と読むか意識調査を行なったところ、選択肢のなかで「ししゃも」を選んだ人は全体で56.4%でした。
ちなみに、「やなぎばうお」と答えた人が13.1%、「きびなご」と答えた人が30.5%ほど。
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■「柳葉魚(ししゃも)」の由来
ししゃもは、北海道の太平洋岸にだけ生息する日本固有の魚で、産卵のため河川を遡上する10月~11月にかけてが漁期とされています。
北海道十勝総合振興局の公式ページによると、「柳葉魚(ししゃも)」の由来は諸説あり、「柳の葉の魚」を意味するアイヌ語のスス・ハムまたは、シュシュ・ハモに由来しているとされ、「飢饉に苦しむ川下の人々を救うため、柳の葉を魚に変えた」など、地域によっていくつか言い伝えられているそう。
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■女性に嬉しい栄養素も豊富
おつまみとしてのイメージも強いししゃもですが、北海道十勝総合振興局の公式ページによると、ししゃもはとにかくカルシウムが豊富で、「カルシウムの吸収を助けるビタミンD、若返りビタミンといわれるビタミンEが含まれています」とのこと。
食べかたとしては一般的な塩焼きのほかに、天ぷら、フライ、唐揚げ、甘露煮にしてもおいしいそう。
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■私たちが食べている“ししゃも”は…
日本中の居酒屋やスーパーでみかけるししゃもですが、私たちが“ししゃも”として食べているものの多くが「カラフトシシャモ」というししゃもの代用品。北海道十勝総合振興局の公式ページによると、日本のししゃもは年間1,300トンほどしか漁獲されていないのに対して、カラフトシシャモは年間20,000トンほど輸入されているといいます。この事実にも驚きです…。
ししゃもを漢字で書く機会はあまりないと思いますが、飲み会などの席でちょっとした豆知識として披露できそうですね。
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(文/fumumu編集部・衣笠 あい)