2人に1人しか読めない「可惜夜」 その“意味”があまりに美しすぎる…

「可惜夜」という言葉を知っていますか? 知っているとお洒落かも…。

可惜夜

日常生活で使う機会は滅多にないけれど、知っておくと一目置かれるお洒落な言葉ってありますよね。

例えば「可惜夜」という言葉、何と読むか知っていますか?



■正しくは「あたらよ」と読む

fumumu編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「可惜夜」の読みかたに関する意識調査を実施しました。

その結果、「あたらよ」と回答した人は全体で50.3%。

可惜夜が読める人の割合

このほかに、「かれんよ」と回答した人が29.8%、「かおしよ」と答えた人が19.9%となりました。

どちらも字の雰囲気などからそう読んでしまいそうですが、いずれも誤り。正しくは「あたらよ」と読みます。



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■「可惜夜」ってどんな夜のこと?

「可惜(あたら)」は、「惜しくも」「残念なことに」という意味で、「可惜夜」は「明けてしまうのが惜しい、すばらしい夜」という意味の古語です。なんだか素敵ですね!

万葉集の第九巻1693番目の「玉櫛笥 明けまく惜しき あたら夜を 衣手離れて ひとりかも寝む(たまくしげ あけまくをしき あたらよを ころもでかれて ひとりかもねむ)」という歌にも出てくる言葉です。

「明けてゆくのがもったいないような良い夜に、あなたと遠く離れて独りで寝なければならないのだろうか」といった意味の歌で、時代は変わっても人が誰かを思う気持ちは変わらず、紡がれてきたのですね。

ちなみに「玉櫛笥」とは、櫛(くし)などの化粧道具を入れる箱のこと。

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