マッチングアプリ史上初! 30分で解散した相手は…身長がっつりサバ読み男
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
■あれしか言わない
そして、サバ男は黙り込み、じーっと私を見つめ、頭のてっぺんから爪先まで舐め回すように見ました。
カウンターでハイチェアに座って凝視される。昔の外国映画のワンシーンに出てきそうだなと思いながらも、私はこの間に耐えられなくなり、高速でトークし始めました。
私「私の趣味はですねぇ、ゲーム! ゲーマーなんですね、グランドセフトオートというゲームが好きで1日17時間とかやってしまう廃人なんですよ。
またゲームって達成率があってね、なんと今99.2%なんです、残りの0.8%なんだよっていうね、それはね、エンディング見るだけなんです、エンディング見たら100%なんです、ははは、好きすぎてね、終わってしまうのが嫌なんですな〜こんなやばい女です、嫌でしょう!」
サバ男 「へぇ〜なるほどね」
私「私、34歳の時に、5年付き合った人にフラれたんですよ! 地獄ですよね! 適齢期に!
しかも、最後は、パワースポットとかいわれてる神社の駐車場で、足轢かれたんです、彼の車に! え、そんなことある?! っていう、もうね、過去の恋愛せつないのばっかりですわ、わはは」
サバ男「へぇ〜なるほどね」
突然「へぇ〜なるほどね」しか言わなくなりました。その後も、私は間が怖い若手芸人のようにトークし続け、それでも「へぇ〜なるほどね」しか言わない。そして、頭のてっぺんから爪先まで私を見る動きを止めませんでした。
帰りたい。30分しかたっていないが、帰りたい。
私は、小芝居を開始することにしました。
電話がきたという設定にしました。さあ、女優魂だ。小芝居、スタート。
「(サバ男に向かって)あ、すみません、電話が。(エアー電話)もしもし、はい、はい、え? 今から? 日テレですか? 今からですか、、はぁ、会議。了解しました、向かいます」
じーっと見るサバ男に向かってラストのセリフ。
私「すみません…今から仕事で、会議が入って」
サバ男「…」
私「私、マッチングアプリジャーナリストなんですね」(なんだよその職業、と自分にツッコミながら)
「なので、今日も取材といいますか、真剣に出会いを求めてはいるのですが、マッチングアプリジャーナリストなんです、それで今から日テレで会議です」
めちゃくちゃなこと言ってますが、そんな小芝居してまで私は帰りたかったのです。すると…「へぇ~なるほどね!」
受け入れた!! サバ男、受け入れた!!ありがとう。サバ男。これで帰れる…。少し罪悪感もあるため、改札までお見送りしました。彼は、すぐ人混みに揉まれて見えなくなりました…
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■顔写真なしはやめておこう
デート時間史上最短記録にショックを受けながらも、やはり顔写真を載せてない人は避けた方がいいかもしれないとわかりました。
顔写真を載せないということは、その人に何かしらあります。出会いを求めていて相手に知ってもらわないと意味がないはずなのに。でも、見た目の自信はないから載せない。
私にはよくわからないなと思いながら帰りました。現在、たくさんデートさせてもらった中で、ちゃんと正面の写真を載せている方が、2回目のデートに進む傾向にあるなと思います。