おうちで映画三昧：「イケオジ」作品のススメ　㉜サミュエル・L・ジャクソン

■紫を好む人

そんなジャクソンのイチオシおすすめ出演作は、『スター・ウォーズ　エピソード3』（2005年）。

ジャクソンは、この『スター・ウォーズ』シリーズで、宇宙の秩序を守るジェダイの中でも最強と称されるメイス・ウィンドゥを演じています。特に『エピソード3』は、メイスの戦う姿が物語の要に。

ジェダイは「正義の味方」の立ち位置ですから、メイスは、「正義の中の正義」ともいえるキャラクターです。ジェダイが使う武器、刀のようなライトセーバーは、本来、緑色か青色なのですが、ジャクソンたっての希望で、メイスのセーバーが紫色になったのは有名な話です。

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■赤と青をまぜると紫に

一方、「正義の味方」のはずのジェダイが、その意義を忘れ、闇に堕ちると、彼らのライトセーバーは赤色になります。

『スター・ウォーズ』シリーズは、宇宙を舞台に、光を信じる者たちと、闇を信じる者たちの戦いを描いていますが、生きる者は光と闇の両側面を持っていることをテーマの一つとして表しています。

ジャクソンはその昔、人種差別に立ち向かう活動をしていたそうですが、メイスのセーバーを紫にしたがったのは、赤と青をまぜると紫になるように、光と闇が一つになることへの祈りを象徴しているのかもしれません。

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（文／fumumu編集部・尾藤 もあ）

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