様々な”ゲイカルチャー” 当事者はどう感じているのか聞いた
“ゲイ”カルチャーは聞くけれど、ほかのマイノリティのカルチャーは耳に入りにくいような…
LGBTをはじめとしたセクシャルマイノリティの人たちの多くが楽しむイベントに、ゲイカルチャーが発端のものが多く存在します。
ゲイとつくように、元々はゲイ発祥の文化と思われますが、なぜそれほどまでに多くの文化が発展を遂げたのでしょうか。
fumumu取材班は聞いてみました。
①満たせなかった欲求を満たすため
「自分が大人になるころには、カルチャーが語られる舞台や、出会いの場は専門誌からネットに移り、既に身近な所に手軽に会えるゲイバーの充実など下地が出来上がっていた状態でした。
ですから、ゲイカルチャーが生まれた理由はこう、歴史はどうだったと語れるレベルではありませんが、満たせなかった欲求を満たすために人が動いて生まれたといった感じがします。
衛生面やモラルなど、今考えると現代の価値観とは合わない部分もいろいろ出てきますが、当初の雑誌や活動していた方などの事を調べると共感を覚えるようなパワーをすごく感じます」(30代・男性)
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②護身のため
「現在ではゲイカルチャーそのものが古典化しつつありますよね。ゲイが好む傾向だとされる歌手も、クイーンやダイアナ・ロスや中森明菜から更新されていません。
長く続いているゲイコミュニティやゲイカルチャーは、より差別が強かった時代に、ゲイ同士が護身のために一ヶ所に集まって築いていったものという側面があると思います。
現在はネットで匿名のまま繋がれるので、盛り場に足を運んでトラブルと隣り合わせのゲイ活をする必要性も少なくなくなっています。そういった環境の変化はゲイカルチャーにも影響を及ぼすと思います」(40代・男性)
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