ひとりぼっちの夜に読みたい 孤独に寄り添ってくれる『夜廻り猫』

心で泣いているときに、そっと寄り添ってくれる『夜廻り猫』。その魅力をお伝えします。

■幸せを願いたくなるキャラクター

『夜廻り猫』の魅力は、心から幸せを願いたくなるキャラクターにもあります。

夜廻り猫の平蔵と一緒に夜のパトロールをする子猫の「重郎(じゅうろう)」。重郎のために傷だらけになりながら食べ物を取ってくる野良猫の「ニイ」。やさしい飼い主が大好きだけど上手に甘えられない猫の「ラミー」。

前の巻で出てきた「心で泣いている人」が、別の巻で再登場することもよくあります。それぞれの悩みや苦労、願いや努力を知るたびに、つい「幸せになれ、みんな幸せになれ!」と強く願っている。心を動かす力が、『夜廻り猫』にはあるのです。

深谷かほるさんが描き出す、孤独をやさしさで中和したような夜の世界。『夜廻り猫』、2021年9月時点で7巻まで発売中です。

顔で笑って、心で泣いている方。夜廻り猫の平蔵と、ひとりの夜をこえてみませんか。

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(文/fumumu編集部・くまのなな

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