心がさまよって不安にかられた時、そっと寄り添ってくれるような、やさしい映画たちをご紹介しています。
今回は、2019年の日本映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』。日本の巨匠、山田洋次監督のライフワークともいえるシリーズの新作に、不安な時代を生きるヒントが隠されているかもしれません。
■『男はつらいよ』シリーズとは?
『男はつらいよ』は、渥美清さん扮する、的屋を生業に各地を渡り歩く「寅さん」こと、車寅次郎を主人公にしたシリーズ作品。
東京・葛飾柴又にある草団子屋「くるまや」を実家とする寅さんが、帰省するたびに巻き起こる騒動をユーモラスに描く人情ドラマです。
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■シリーズ50作目の『お帰り 寅さん』
ですが、渥美さんが1996年に亡くなったため、1997年公開の『寅次郎ハイビスカスの花 特別編』を最後に、実質上『男はつらいよ』シリーズは終了した形になっていました。
そして22年後の2019年、シリーズ50作目にあたる新作として制作されたのが、『お帰り 寅さん』だったのです。
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