「あまり社会でLGBTが話題になってほしくない」と思う当事者の心理
LGBTの話題が上がるのが嫌だと思ってしまう当事者の心理とは?
LGBTを中心としたセクシャルマイノリティの話題を多く目にするようになりましたが、当事者の中には「あまり社会で話題になってほしくない」と思う人もいるようです。fumumu取材班は、理由を聞いてみました。
①キラキラし過ぎて辛い
「ゲイの恋愛を取り上げたドラマや映画で、イケメン俳優が器用に家事をこなしたり、独身貴族として優雅な生活をしているシーンを見るたび、現実はこんなに出来過ぎたものばかりでは無いと思うのです。
こういった作品をきっかけにセクマイの認知度があがっているのだと感謝の気持ち半分、ドラマの主人公と現実世界の自分とのギャップに恥ずかしい気持ち半分といったところです」(30代・男性)
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②考えを否定する矛盾のある論調
「本来カミングアウトは場所や相手を選ぶことを含めて本人の意思に基づくものなのですが、カミングアウトを最善とする一部のLGBTやそれを紹介するメディアがカミングアウトをどんどんやろうというメッセージを発信していることに問題を感じます。
現状の社会はカミングアウトによって生き辛さを生むだろうと容易に想像できるほどには信頼できず、また、多様性をうたいながらカミングアウトをしないという考えの人を暗に否定するという矛盾を抱えた論調でもあって、反感があります」(40代・男性)