8月4日に発生したレバノンの爆発を受け、中国政府が国内化学工場の点検に乗り出していると発表しました。
爆竹工場やカップ麺までもが爆発することで知られる中国ですが、官僚たちは自国でもこのような事故が起こらないか戦々恐々だそうです。
■今になって危機感が…?
レバノンのベイルート中心部に近い湾岸地区で発生した爆発の原因は、現在2750トンの称賛アンモニウムが6年間安全対策を取られず保管されていたことだと各国のメディアが報道しました。
このニュースを受けた中国国務院安全生産委員会は、翌5日に「港、倉庫、化学工場を中心に化学物質の点検を直ちに実施するよう各省に呼びかけました」と通達。
また、こうした薬品や物質を取り扱う企業に対し温度管理や火の元に注意すること、異なる薬品同士を近くに置いてはいけないこと、そして消防施設の点検も命じたと強調しています。
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■中国では過去に複数の爆発事故
2015年に天津市の危険物質貯蔵施設で大規模な爆発が発生、165人が死亡し、798人が怪我、8人が失踪した凄惨な事故が起こった記録が残っています。
失踪者は、おそらく爆発の勢いで身体ごと蒸発したのではと憶測されており、未だ遺体は見つかっていません。
続く2019年には江蘇省の化学薬品工場が爆発し、こちらも78人が死亡する大きな事故となりました。