とまん、“ジェンダーレス”に批判も YouTube開設で「誰かの力になれたら…」
YouTubeチャンネルを開設した、とまんさんにインタビュー! 心無い言葉も受けた過去…その時の思いも話してくれました。
■どうして男性誌に出られないんだろう?
――最近では、男性がメイクや美容にこだわることも自然と受け入れられるようになってきたように思いますが、とまんさんが芸能活動を始められた当時はまた状況が違ったのではないでしょうか?
とまん:僕がバラエティに出始めたときはまだ、メイクをしている男性は原宿に行っても少し浮いちゃう感じでしたし、読者モデルとして呼ばれる雑誌が女性誌ばかりだったので、どうして男なのに男性誌に出られないんだろう、と思っていました。
――そのような中で、様々な価値観を持った人からの心ない言葉を投げかけられるようなことも?
とまん:ネットで「なんで男なのにメイクしてるんだ」「気持ち悪い」って言われましたね。地元・宮城の環境はすごく恵まれていて、学校にメイクをしていってもイヤなことを言ってくるような人が一人もいなかったので、自分が一部の人にはそんな風に見られるんだって、そのとき初めて知りました。
同時に、自分がこんな風に言われるってことは、他にも同じようなことを言われている人がいるんだと思って、そのときに悲しくなったり腹が立ったりするというよりは、自分が示していかないといけないと思うようになりました。
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■当時はコメントが批判ばかり
――過去のインタビュー記事を拝見すると、とまんさんは内に強さを秘めた人だなという印象があったので、過去に受けた批判を跳ね除けてきたのかなと思っていました。でも、今日こうしてお話を聞かせていただいていると、跳ね除けるというより、そういう人もいるんだという考え方をされているように感じました。
とまん:今でもSNSで悪口を言われて嫌な気持ちになりますし、当時は自分へのコメントが全部批判だと言っても過言ではないくらいだったので、傷つくこともありました。
でも、幼い頃から「自分は自分」と思っていましたし、親にもそう育ててもらって、自分がこんな風に思うように、僕のことを嫌いな人もいるだろうって理解していたので、頑張って乗り越えたと思ったことはないです。
――それから時代も変わり始めて、とまんさんがジェジュンさんに影響を受けてメイクや美容が好きになったように、今ではとまんさんに影響を受けたという人もいるのでは?
とまん:今は街を歩いていてもメイクを楽しんでいる男性を普通に見かけるし、SNS上で「自信がなかったけど、とまんくんのおかげでメイクをできました」って男女問わずにメッセージをいただいたりして、見てくれている方はいるんだなって。
こんな風に誰かの役に立てたり、僕のことを思ってくれる方がひとりでもいるんだったら、こうして表に出る仕事をしていて良かったと改めて思いますね。