春の新しい環境に変わる時期を経て、5月の連休開けから体がだるくなるだけでなく、気分が優れないような精神的な症状も伴う「五月病」。
内科を受診しても問題なく、さらに体調不良が長引く場合には、ひとりで悩まずに、精神科や心療内科など、然るべき医療機関を受診したほうがいいでしょう。
しかし、鬱病などの精神疾患への理解は広まりつつあるものの、まだまだ心療内科は足を踏み入れにくいと思っている人が多い現状もあります。
■一般的な内科と変わらない雰囲気
fumumu編集部では、全国20〜60代の男女1,361名に精神科や心療内科に行ったことがあるか調査を実施しました。
行ったことがあると答えた人は、全体で22.1%でした。およそ5人に1人が足を運んでいるのですから、決して少ない割合とは言えないでしょう。
「私も勇気が出なくて、最初はなかなか行けませんでした。でも一度行けば、一般的な内科と変わらない感じですよ」(20代・女性)
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■医師との相性が大切
精神科や心療内科は、医者との信頼関係がなによりも重要です。
「根本的な原因は職場の人間関係なので、辞めない限りは解決にはならなくて…。薬を飲みながら仕事を続けていましたが、限界がきて退職しました。
退職後に短い診察でたくさん薬を出すところから、話をちゃんと聞いてくれる先生のところに転院したんです。スムーズに社会復帰ができたのは、先生のおかげだと思います」(30代・女性)
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■通ったことを周囲には内緒に
また、受診する人は一定数いるのに、通院していたことを隠す人も多いのが現状です。
「前の会社を鬱病で辞め、今の会社には隠して入社しました。メンタルに問題があるって思われると、採用される可能性が低くなる気がして…。
今でも会社の人に、鬱病だったことを秘密にしています。やはり、理解してくれる人ばかりではないと思うので」(20代・女性)
思い切って話してみると、意外と仲間がいることも。
「思い切って鬱病だったことを言ってみると、『自分もそう』って反応が多いので驚きました。ものすごく明るくて仕事ができる人もいるから、びっくりしますね。
経験者が多いのは、それだけ患者を支えた人もいるってこと。理解してくれる人も、きっとたくさんいるはずです」(30代・女性)
病気になれば、医者を頼るのは当然のこと。しかし精神疾患となるとハードルが上がるのは、まだまだ精神科や心療内科が人々にとって遠い存在なのかもしれません。
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(文/fumumu編集部・ニャック)