新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が既に収束したとされ、各観光地などが徐々に営業を再開しているという中国。当局の発表では、中国国内での感染者数が累計約8万人、うち5万人が武漢市在住であったと言われています。
しかし、武漢にて抗体検査を行ったところ、1100万人中50万人が感染済みと見られることが判明。その事実を現地メディア「新浪網」にてニュースが報じられたところ、数秒で削除されてしまったことがわかりました。
■50万人が感染?
「新浪網」は近日、Webニュースとして「武漢市は4月、1.1万人を対象に血液検査を実行。抗体ありの『陽性』という結果が出たのは全体の5~6%」という文章を公開。
続いて「この数字を見ると、人口1100万人の武漢は少なくとも50万人がかつて新型コロナウイルスに感染したということになる。しかし、現在発表されている武漢の感染者数は5万人ほど。すなわち、90%以上の患者が無症状、または感染したにも関わらず『見つかっていない』ことがわかる」と報道しました。
感染者数が5万人という以前の報道は一体…?
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■文章はすぐに削除
しかし、このニュースは数秒後にサイトから削除。アドレスを控えていた外国人記者が再度閲覧を試みたところ、「このページは存在しません」という文字のみがモニターに映し出されていたそうです。
5月18日に行われた世界保健総会(WHA)の閉会式にて習近平氏が「公開と透明、責任ある態度に終始してきた」と宣言し、「世界の公共衛生事業に対する責任も果たし」と語ったばかりということもあり、この「ニュース削除事件」は中国ネット民を含む世界中があ然となりました。
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■ネット民も激怒
その後、中国版ツイッター・Weiboではニュース記事のスクリーンショットが貼られ、「公開と透明(笑)」「50万人でも100万人でも中国では0になるから安心しな」など、皮肉めいたコメントが相次ぎました。
「公開、透明」と言いながら未だ謎に包まれた中国の感染情報。果たして真実が報道される日は来るのでしょうか?今後来ると言われている第2波にも警戒が必要ですね…。
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(文/fumumu編集部・AKO)