新型コロナウイルスの蔓延により、各地で厳しい制限が課されている国・インド。2月25日よりロックダウンが命じられたものの、貧富の差から数々の問題が浮き彫りになっています。その内の一つが「出稼ぎ問題」。
都市部に出稼ぎにきている労働者たちは、ロックダウンの影響で公共交通機関がストップしたものですから、広大な国土を歩いて故郷へ帰るという話も珍しくないようです。
そんな中、ある男性がとんちを利かせ意外な方法で帰宅したと話題になっています。
■実家に帰れない!!
ムンバイの空港職員・パンディーさん(Prem Murti Pandey)はアメリカメディア「CNN」に対し、都市部における感染が広まり、自身も仕事が休みになってしまったため実家に帰りたいと思っていたことを告白。
しかし、彼の実家はムンバイから1400キロ離れたイラーハーバードにあるため徒歩で向かうことは到底不可能。車両の移動も厳しく制限されている中、彼は一体どのような技を編み出したのでしょうか。
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■玉ねぎを大量購入
現在、インドで車両の通行が許されている職業は「流通」のみ。そこに目をつけたパンディーさんは、まず28トンもの玉ねぎを購入します。
続いて巨大なトラックをレンタルし、玉ねぎを運ぶ商人を装ってそのまま大移動。なんだかすんなりうまく行ったそうで、三日後には無事実家へたどり着けたと話しました。
28トンもの玉ねぎを所持している人間を空港職員だとは誰も思いませんものね…。
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■検疫所に直行
故郷に辿り着いたパンディーさんは、万が一のことを考えすぐに検疫所へ直行。新型コロナウイルス検査の結果は陰性で、特に症状もありませんが念のため2週間の隔離を行うとのことです。
「実家に帰りたい!」という強い思いが今回の行動を起こしたというパンディーさん。あまり褒められた行為ではありませんが、実行力がすごすぎるあまりCNNまでもが報道するという結末となりました。
「越境」は現在の状況下ですと感染を広める可能性もありますので、決して真似をしないようお願い致します。
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(文/fumumu編集部・AKO)