自宅隔離、そして医療崩壊…ベランダで泣き叫んだ武漢の住民が見た地獄とは

ある親子が武漢で見た地獄と希望。

■母を見捨てることなどできない…

そして4月10日、李さんと母親は隔離が終了し、約2か月ぶりに夫と娘に再会。当時、タライとお玉で音を鳴らした自分を「文明的ではなかったかも…」と話しながら「でも、命が助かることを考えたら仕方なかった」と振り返りました。

女手一つで育てられた李さんは母親と支えあって生きてきた為、母を見捨てることなどできなかったのです。


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■壊れても捨てる気はない

続いて、母親である趙巧さんは「家に隔離された時、娘は毎日泣いてた。『私はもうダメなのかな…』と弱音を吐いた時は、何も言わないかわりにベランダで鍋を叩いていたの」と告白。

「隔離前に熱が40度まであがった時はどこからか車いすを調達してきて、私を病院に連れて行ってくれました。『絶対に死んじゃダメ!』って言いながら」「娘が叩いていたのは家にあった野菜を洗う用のタライ。これは私たちの命を救ってくれたものだから、この先壊れたって捨てないわ」と涙を見せたそうです。

まさに生き地獄を切り抜けてきた武漢には、この様な物語が他にもたくさん生まれたのかもしれません。もちろん、全てがハッピーエンドとは限りませんが、2人が無事に退院したことから、かすかな希望を感じた人々も確実に存在するのではないでしょうか。

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(文/fumumu編集部・AKO

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