じつは気まずい…トランスジェンダーが困りがちな話題とは?
トランスジェンダーの人が気まずいと思ってしまいがちな話題を聞いてみました。
身体的特徴と性自認が一致しないトランスジェンダーであっても、周りにカミングアウトするかどうかは本人の自由です。
そのため、周りが知らずに振った話題、じつはトランスジェンダーの人が困惑している…ということもあるでしょう。
そこで、fumumu取材班は、トランスジェンダーの人に困ることの多い話題について聞いてみました。
①結婚願望はあるの?
「トランスジェンダーでない人でも困ることがあると思いますが、結婚願望はちょっと嫌ですね。トランスジェンダーの恋愛指向は人それぞれですが、はたから見ていると同性で恋愛しているように見える感じですよね。
手術をしたり、戸籍を変えたりして完全に男性化・女性化して法律婚をするということも可能ではあるのですが、手術にかかる時間やら費用やら、戸籍を変えることの難しさやら…意外に壁はたくさんあるんです。
だから、なかなか現実的ではない…と諦めてしまう人も多いと思いますし、パートナーシップ制度を利用した同性婚でいいやっていう人もいると思うし、色々ですよね。
それをいちいち説明するのは面倒だし、カミングアウトしていない場合にはまず、自分がトランスなのを抜きに無難な回答をするのが難しいと思います」(20代・男性を自認)
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②まだ経験を済ませてないの?
「男性間でも女性間でも『もう経験した?』とか、『ええ、もう25なのにまだ経験済ませてないの?』みたいな話になるんですよ。
異性のアダルトトークを聞いているっていうだけで、自分はどうしたらいいかと思うし、話すのに気恥ずかしさを感じてしまうわけですが…。
経験云々は、トランスについてカミングアウトして付き合おうと思う相手に伝えたいと思うし、結構複雑に思う人はいらっしゃるんじゃないかなと思います」(20代・男性を自認)
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③身体的な話
「見た目は女性なので、女性同士で普通に話す『胸おっきいよね』みたいな身体的な話はめちゃくちゃ恥ずかしい…。と思ってしまいます。人によりますが、望んでいない身体的特徴にとても日々悩んでいる方もいらっしゃるんです。
例えば、手術ができない、あるいは肌を傷つけたくないからしたくないという中で、どう胸を潰そうかと考えている人もいるので、そういう人からすると、そういう話題は、たとえ相手に悪気がないことをわかっていたとしても、かなり地雷だと思います」(20代・男性を自認)
LGBTの人は、すべての人が自分のセクシャルマイノリティに対してオープンであるというわけではありません。
常に、「LGBTがいるかも!」と気を使って過ごすのは難しいかもしれませんが、相手の表情に陰りがあるなど、違和感を覚えたら話題を変えるなどの配慮ができると良いかもしれませんね。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)